卓球男子団体 中国に敗れるも銀メダル

卓球男子団体 中国に敗れるも銀メダル
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リオデジャネイロオリンピック、卓球の男子団体は17日に決勝が行われ、日本は1対3で中国に敗れましたが、この種目で初めてのメダルとなる銀メダルです。
卓球の団体は、1チーム3人でシングルス4試合とダブルス1試合を戦い、先に3勝したチームが勝ちとなります。
日本は初めて進んだ決勝で、2大会連続金メダルの中国と対戦し、第1試合は21歳の丹羽孝希選手が、この大会のシングルスで金メダルの馬龍選手にストレート負けしました。
それでも第2試合では、エースの水谷隼選手がこれまで一度も勝ったことがない世界ランキング3位の許斤選手に対してラリーで粘り負けせず、要所では力強いショットも決めて3対2で競り勝ちました。
続くダブルスでは、オリンピック初出場の吉村真晴選手と丹羽選手のペアが最初のゲームは奪ったものの1対3で逆転負けしました。
さらに第4試合でも、吉村選手が馬選手にストレート負けしました。
この結果、日本は1対3で中国に敗れましたが、この種目で初めてのメダルとなる銀メダルです。

水谷「すばらしい結果」

2試合目で勝ったエースの水谷隼選手は「決勝で戦った許選手には、これまで負け続けていたので、オリンピックという最高の舞台で勝てて本当にうれしい」と振り返りました。そして「今回はシングルスと団体の両方でメダルが取ることができ、団体での銀メダルはすばらしい結果だった」と話していました。

水谷選手は静岡県出身の27歳。3大会連続のオリンピック代表です。高校時代に史上最年少となる17歳で全日本選手権の男子シングルスを制し、ことしの大会では史上最多に並ぶ8回目の優勝を果たすなど、長く日本男子のエースの座を守っています。ことし3月の団体戦の世界選手権では39年ぶりの銀メダル獲得の原動力となりました。左利きで力強いフォアハンドのほか多彩なサーブも得意としています。今大会はシングルスで、卓球の日本男子では初めての銅メダルを獲得しました。

丹羽「中国選手に勝てるよう頑張る」

シングルスとダブルスの2試合に出場した丹羽孝希選手は「史上初の銀メダルはうれしいが、試合でチャンスがあったのにうまく生かすことができずとても悔しい」と振り返りました。また今後の目標については、「これからも大きな大会はあるので、そこで中国の選手に勝てるよう頑張りたい」と話していました。

丹羽選手は北海道出身の21歳。2大会連続のオリンピック出場です。身長1メートル62センチと小柄ですが、左利きでスピードを生かした攻撃的な卓球が持ち味です。高校2年のときにジュニアの世界選手権で優勝するなど早くから国際舞台で活躍し、17歳、高校3年でロンドンオリンピックの代表となり、団体に出場しました。2013年には全日本選手権の男子シングルスで水谷選手を破って初の日本一に輝きました。2回目のオリンピックとなる今回はシングルスにも出場し、格上の選手を破ってベスト8に進みました。

吉村「試合結果には満足できず」

ダブルスに出場した吉村真晴選手は「小さいころから夢にしてた舞台で戦うことができたが、試合の結果には満足していない。ただ銀メダルを獲得したという結果にはすごく満足している」と悔しそうに話していました。

吉村選手は茨城県出身の23歳。多彩なサーブが武器で、高校3年で出場した平成23年の全日本選手権で大会5連覇中だった水谷選手を破って初優勝を果たしました。去年の世界選手権では石川佳純選手と組んだミックスダブルスで準優勝を果たし、ことし3月の団体戦の世界選手権ではエースの水谷選手とともにチームを引っ張って39年ぶりの銀メダル獲得に貢献しました。初のオリンピックとなったリオデジャネイロ大会は団体での出場でした。