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【大リーグ】

田中、3年連続2ケタ勝利 日本投手4人目

2016年8月21日 紙面から

エンゼルス戦で8回途中無失点と好投し今季10勝目をあげたヤンキースの田中=アナハイムで(社英夫撮影)

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◇ヤンキース7−0エンゼルス

 【アナハイム(米カリフォルニア州)穐村賢】大リーグは19日、各地で行われ、ヤンキースの田中将大投手(27)は当地でエンゼルス戦に先発。無四球で9奪三振など7イニング2/3を5安打無失点で、10勝目(4敗)をマーク。日本メジャー投手で4人目の「3年連続2桁勝利」を達成した。マーリンズのイチロー外野手(42)はパイレーツ戦で5−5と同点の9回無死一塁で代打出場。決勝点を呼び込む送りバントを決めた。マリナーズの青木宣親外野手(34)はブルワーズ戦の6回に代打出場後、左翼の守備に就き、2打数無安打だった。

 今季最多の9三振を奪い無失点でマウンドを降りると、敵地にもかかわらずスタンドからはヤンキース・田中に温かい拍手が送られた。「スタンディングオベーションしてくれるようなピッチングができたのは良かったんじゃないですかね」。

 走者を残してマウンドを降りた後には、救援陣が2死満塁のピンチを招いたが、救援右腕ウォーレンが見逃し三振を奪い無失点でこのイニングを終えると、ベンチの最前列で見守った田中も思わず右拳を握って雄たけびを上げた。

 3年連続2桁勝利は野茂英雄(元ドジャースなど)、黒田博樹(元ヤンキースなど、現広島)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)に次いで日本投手4人目の快挙。デビュー年からは野茂、ダルビッシュに次いで3人目。それでも田中自身は「こんなところで達成感はないし、(達成感を)持っちゃいけない。シーズンを通して投げることが一番」と一切の慢心はなかった。

 自身3連勝となる投球を支えたのは、4戦連続無四球を記録した制球力の高さだった。「一番はファストボール(直球)。そこが良かったから他の球も生きた」。初回は三者連続三振で、3回までパーフェクト投球。8回途中まで三塁を踏ませぬ好投でエ軍打線を手玉に取ると、投球回数も161イニングとして昨季記録した154イニングを更新した。

 この日は新人のサンチェスと初のバッテリー。4歳年下の“新女房”と息の合ったところを見せ、「いいコンビとして投げられた。バッテリーなので、お互いがより良くなれるように組んでいきたい」と充実の笑顔を浮かべた。

 

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