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【プロ野球】

大竹5勝、7年ぶり10K 巨人3連勝でコイ追走

2016年8月21日 紙面から

5勝目を挙げファンとタッチする巨人・大竹寛=東京ドームで(七森祐也撮影)

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◇巨人3−0阪神

 巨人が3連勝を飾った。1回に阿部の適時打などで2点を先制し、8回にギャレットがソロを放った。大竹寛が10三振を奪う力投で8イニングを3安打無四球無失点で5勝目。沢村が33セーブ目。阪神は散発3安打で4連敗を喫した。

     ◇

 コイを追う前にまずは虎退治だ。巨人先発の大竹寛は、今季初対戦となる阪神相手に7年ぶりの2桁となる10奪三振。8イニングを3安打無失点、無四球の好投で5勝目。チームに3連勝をもたらした。

 初回に2点の援護をもらったが、「逆球が多かった」と振り返ったように、制球がままならなかった。1、2、4回は先頭打者を出塁させた。それでも踏ん張り、リズムをつくった。5回以降は走者なし。122球の力投に、高橋監督は「何とか粘るっていうところはできていたし、いいところに投げていた」と満足げにうなずいた。

 完封も見えたが、9回は沢村がマウンドへ。尾花コーチは「もう少し点差があればね」と惜しんだが、逆転Vに向けて絶対に負けられない試合。大竹寛も「行くつもりだったんですけど、うちには(沢村)拓一といういい投手がいますから」。納得顔で守護神への信頼を口にした。

 登場曲である「愛は勝つ」にあやかった形になった。16日に第2子となる次男が誕生。滞在はわずか2時間ほどだったが、妻子がいる愛知県豊橋市内の病院を訪ね、力をもらった。「嫁さんが頑張ってくれた。生まれて、1つ勝てたのはよかった。勝ったよ。ありがとう」。目尻を下げ、喜びをかみしめた。

 「投げる試合は好投が条件。巨人にはそのために来た。また次に向けて、切り替えていく」。首位を走る古巣・広島との差は大きいが、決してあきらめない。 (園田佳子)

 

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