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【プロ野球】

タカ今日にもM29点灯 首位攻防で連勝

2016年8月21日 紙面から

日本ハム−ソフトバンク 7イニング2失点で10勝目を挙げたソフトバンク・千賀=札幌ドームで

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◇ソフトバンク3−2日本ハム

 ソフトバンクが首位攻防3連戦で初戦から2連勝。1−2の8回に長谷川の2点二塁打で逆転した。千賀が7イニング2失点と好投して6年目で初の10勝目。日本ハムは6回に大谷の19号ソロで勝ち越したが、救援の宮西がつかまった。

     ◇

 ソフトバンクは21日に勝つか引き分ければ、待望の優勝マジックが点灯する。そんな秒読みの下地をつくったのは先発千賀だ。首位攻防第2ラウンド。大事な試合で7イニング2失点。チームを5カードぶりの勝ち越しに導き、自身は10勝目を手にした。

 育成ドラフトで入団した選手の2桁勝利は、2008年の山口(巨人)が救援で11勝して以来。パ・リーグでも、先発投手としても初めてだ。それでも右腕は「育成からここまでやれたが、そういうのは今季が終わってから」と謙虚に受け止めた。

 納得のいく内容ではなかった。1回、大谷の内野ゴロの間に先制点を献上。1−1の6回も2死から大谷に一発を浴びた。8回に味方打線が逆転したことでつかんだ白星だけに「野手の方が打ってくれたおかげ」と頭をかいた。

 失点しても気持ちだけは切らさなかった。カード初戦の19日は和田が8イニング零封。「和田さんがいい流れをつくってくれていたので、何とかつなげたかった。気持ちで向かっていこうと」。気合のこもった103球を、佐藤投手コーチも「よく粘ったよ」とたたえた。

 入団6年目。当初は先発で結果を残せず救援で起用されたが、先発再転向した昨年は主に2軍で経験を積んだ。工藤監督は「育成選手の励みになる」としながらも「10勝で終わる投手じゃない」と期待。もちろん、千賀も思いは同じだ。「10勝はうれしい。でもこんな投球をしていたらまだまだ」と気を引き締めた。

 日本ハム戦の同一カード勝ち越しは5月以来。指揮官は「みんなが負けられない思いを持ってやってくれたことが連勝につながった」と再加速を確信したようにうなずいた。 (山田孝人)

 

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