リオ五輪:「ヨンギョンが2人いても無理」 韓国バレーの構造的問題

韓国代表イ・ジョンチョル監督が辞任表明

 リオ五輪バレーボール女子準決勝進出に失敗した韓国代表チームのイ・ジョンチョル監督(56)=IBK企業銀行=が辞意を表明した。大韓バレーボール協会関係者が17日、「イ・ジョンチョル監督は準々決勝敗退の責任を取って辞任する意向を伝えてきた。協会は辞任を受け入れることを決めた」と明らかにした。

 バレーボール女子韓国代表は1976年のモントリオール五輪銅メダル以来、40年ぶりのメダル獲得を目指したが、16日にオランダに1-3で敗れて果たせなかった。イ・ジョンチョル監督は2008年の北京五輪予選でも女子韓国代表チームを率いていたが、五輪出場はかなわず、代表監督を辞任した経験がある。

 イ・ジョンチョル監督は今回の五輪でリオに出発する前に「8年前はベストメンバー4人(キム・ヨンギョン、黄連珠〈ファン・ヨンジュ〉、ハン・ソンイ、鄭大永〈チョン・デヨン〉)が手術を受けてチーム構成が難しかったが、今回は違う。リオで良い成績を残せると期待している」と語っていた。

 バレーボール・ファンたちは韓国がオランダの前に力なく負けていく姿を見て、イライラを募らせた。オランダ戦でミスが多かった朴正我(パク・チョンア、23)のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には非難の書き込みが殺到した。試合直後、朴正我の名前は約12時間にわたりポータルサイトのリアルタイム検索ワード1位になっていた。そしてとうとう朴正我はSNSのアカウントを非公開にした。

 専門家らは、世界最高のスパイカー、キム・ヨンギョン(28)をもってしても惨敗した原因として、「朴正我ではなく韓国のバレーボールの構造的な問題だ」と口をそろえた。

 KBS N解説者のムン・ヨングァン氏は「キム・ヨンギョンのサブを務めた朴正我と李在英(イ・ジェヨン)は、所属プロチームではレフトからスパイクする選手なのであまり慣れていない。慣れていない役をすることになり、問題が生じた」と話す。サーブレシーブが乱れてセッターのトスが不安定になり、スパイカーが思い通りにボールを打てないという悪循環が試合の間ずっと繰り返された。韓国代表監督を務めたことのある人物は「韓国のレシーブが弱いのは当然だ」と言った。

キム・スンジェ記者
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