重い!10年前に埋めた頭蓋骨、掘り出す
10年以上前に北海道・根室半島に漂着し、展示用の標本にするために地中に埋められていた巨大なミンククジラの死骸の頭蓋骨(ずがいこつ)が20日、根室市内の小学生らが参加したイベントで掘り出された。
標本を作る市歴史と自然の資料館によると、薬品を用いる手法もあるが、土壌の微生物の力を借りて骨になるのを待つのが、なお主流。北国では寒さのため、筋肉や脂の分解には時間がかかるという。
生前は体長7メートル前後、体重7〜8トンとみられ、頭蓋骨は推定80キロ以上。運び出しは骨の折れる作業になり、市立花咲小5年の細越勇武さん(10)は「こんなに重いとは」と圧倒されていた。【本間浩昭】