中国 鉄鋼と石炭の生産能力削減 目標の半分以下
中国が構造改革の柱としている、鉄鋼と石炭の過剰な生産能力の削減について、先月末までの削減実績が、政府の年間目標の半分以下だったことが明らかになり、中国の構造改革の行方をめぐって今後、国際社会で議論を呼びそうです。
中国は経済の安定成長のために、鉄鋼と石炭の過剰な生産能力の削減を構造改革の柱に据え、ことしの削減目標として、鉄鋼は4500万トン、石炭は2億5000万トンと定めています。
その削減実績について、中国政府は19日の記者会見で、先月末までの7か月間に、鉄鋼が2126万トンで目標の47%、石炭が9500万トン余りで目標の38%と、いずれも年間目標の半分以下だったことを明らかにしました。
これについて、中国の経済政策を統括する国家発展改革委員会の連維良副主任は「各地の取り組みにはばらつきがあり、一部の地域で削減が遅れている」と認めたうえで、監督の強化などを通じて最終的に年間目標を達成できると強調しました。
一方、中国の鋼材の輸出量がことしも増え続けていることについて、中国商務省の張驥次官補は「中国の鉄鋼業の競争力が高まり、比較優位を持ったためだ」と述べ、国内の改革とは分けて考えるべきだという立場を示しました。
鉄鋼などの生産能力の削減が年間目標の半分以下にとどまっていることが明らかになったことで、中国の構造改革の行方をめぐって今後、国際社会で議論を呼びそうです。
その削減実績について、中国政府は19日の記者会見で、先月末までの7か月間に、鉄鋼が2126万トンで目標の47%、石炭が9500万トン余りで目標の38%と、いずれも年間目標の半分以下だったことを明らかにしました。
これについて、中国の経済政策を統括する国家発展改革委員会の連維良副主任は「各地の取り組みにはばらつきがあり、一部の地域で削減が遅れている」と認めたうえで、監督の強化などを通じて最終的に年間目標を達成できると強調しました。
一方、中国の鋼材の輸出量がことしも増え続けていることについて、中国商務省の張驥次官補は「中国の鉄鋼業の競争力が高まり、比較優位を持ったためだ」と述べ、国内の改革とは分けて考えるべきだという立場を示しました。
鉄鋼などの生産能力の削減が年間目標の半分以下にとどまっていることが明らかになったことで、中国の構造改革の行方をめぐって今後、国際社会で議論を呼びそうです。