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大阪大学など「パッチ式脳波センサ」を新開発 認知症の早期発見にも期待

2016-08-21 03:00

心地よい睡眠を得ながら脳波を計測
大阪大学と科学技術振興機構(以下、JST)は、8月17日、冷却シートを額に貼るような感覚で簡単に装着することができ、リアルタイムに睡眠中の脳状態を可視化できる、「パッチ式脳波センサ」を開発したことを発表した。

これまでの睡眠脳波計は専門技師による有線電極の装着が必要であることから、家庭で使用することは難しいうえ、電線があるため、寝返りなどの行動も制限。従い、より楽に、手軽に計測できる脳波計の開発が求められていたという。

パッチ式脳波センサの特色
今回開発したセンサは、手のひらサイズ。額に貼り付けて睡眠を取るだけで、大型の医療機器と同じ計測精度で、睡眠中の脳波をワイヤレス計測することができる。

また、その手軽さから家庭内においても、毎日の脳の活動を計測し、睡眠の質の測定ができるうえ、毎日計ることで、認知症等の脳関連疾病の早期発見につながる可能性もでてきたという。

さらに、脳の活動の計測を通して、要介護者の見守り、認知症予防のさらなる研究、言葉の話せない赤ちゃんの好みのおむつ開発に至るまで、幅広くセンサが適用できることに期待が寄せられる。

新しい生体情報の取得に貢献
今回の開発により、脳が手軽にインターネットにつながったことは大きな意義があると位置付けられる。

なお、両者は今後、家庭内の測定から個人の潜在能力を常に発揮できるシステムの実現と社会実装に向けた取り組みを進める方針だ。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

大阪大学 プレスリリース
http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2016/

JST プレスリリース
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160817-2/

キーワード: 総合

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