ウェディングプランナーが教える!1万円以下で最高の再入場演出
結婚式は、人生で最も高い買い物と言われています。その特徴は、家や車と違い、形として残る「モノ」がないことです。
その中でも結婚式の演出は、特にお金がかかります。
お金をかけずに、思い出に残る最高の結婚式にするための演出は、どんなものがあるのでしょう。
数々の結婚式を見てきたウェディングプランナーだからこそ分かる、新郎新婦もゲストも楽しめる演出があります。
さらに、その演出が1万円以下でできれば最高にハッピーですよね。
お金をかけない演出は、ウェディングプランナーなら本当は教えたくないところですが…新郎新婦の願いを叶えるため、1万円以下でできる素敵な再入場の演出&アイデアをいくつかご紹介します。
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結婚式の再入場の相場は10万円前後
結婚式の再入場は、披露宴の中間の盛り上がりのシーンなので、演出をどうしよう…と悩む方も多いのではないでしょうか。
再入場の定番であるキャンドルサービスは、1テーブル1テーブルをまわってゲストの笑顔をより近くで確認できますし、何よりキャンドルの光が綺麗で素敵ですよね。
しかし、このキャンドルサービスは意外にも高額です。
ゲストの卓上キャンドルは1卓平均2,000円前後とそこまで高くありませんが、最後に新郎新婦が灯すメインキャンドル(メインテーブル横に置いてあることが多いです)は50,000円以上するものがほとんどです。
メインキャンドルは、豪華さが命ですから、様々なタイプのものがあります。
キャンドルの炎が階段状になっているものや、ハートの形や、キャラクターをかたどったものまで、たくさんのデザインがあります。
それに加え、メインキャンドル付近の装花、トーチ(新郎新婦が持つ、キャンドルに火をつける長いライターのようなものです)、トーチの手元を彩る装花、などを含めるとあっという間に10万円以上の演出となります。
再入場の演出は他にもたくさんあります。
扉を開くとドライアイスの煙の中から新郎新婦が登場したり、新郎新婦が大きなバルーンの中に入っており、その中からふたりが登場!というものや、ビールサーバーをかついで各卓に注いでまわるビールサーブ、ビールではなくシャンパンやサイダーをフルーツの入った器に注ぎ入れてまわると各卓でフルーツポンチができあがります。
特殊な液体を注ぎ入れて液体が美しく光る演出や、ゲスト一人一人がキャンドルを手に持って炎をつないでいくキャンドルリレーや、キャンドルを吹き消すのではなく蓋をすると、その蓋に新郎新婦からのメッセージが浮かび上がるものなど…本当にたくさんの種類の演出があります。
このような再入場の演出には平均10万円前後の金額がかかります。
特に、テーブル数や人数に関係してくる演出は、ゲストの人数が多ければ多い程高額になります。
結婚式全体の費用の中の10万円と考えれば安いですが、形として残るものは少なく、20分程(入場シーンのみの演出は5分もかかりません)で終わる演出がほとんどです。
冷静に考えて、予算オーバーしそうな時に見積書とにらめっこをして、ここは削りたいな…と一番に節約したい部分として挙げられるのが再入場の演出でしょう。
お色直しの内容によっても再入場の演出は異なりますので、お金をかけない、でもゲストに喜ばれて記憶に残るおススメの演出をそれぞれご紹介します。
純白のウェディングドレスから、華やかな色合いのカラードレスへお色直しの場合
ドレスの色当てクイズ
どんな色のカラードレスなのかクイズにしておくタイプです。
ゲストも自分が選んだ色と正解が気になりますし、当たると嬉しいものです。
例えば、披露宴が始まる前の待ち時間などに、ウェルカムスペースに投票箱を用意しておいて、3色のうちどれかな?というように投票してもらいます。
答え合わせの再入場をすませ、当たりのBOXの中から新郎新婦がランダムに選んだ人が大当たり!→プレゼントを新郎新婦から渡す。などすれば、再入場後の時間も盛り上がりますし、プレゼントに高額な物をチョイスしなければ、プレゼント代も込みで全部で1万円もあればできるでしょう。
誰が当たりになるかわからないので、プレゼントは商品券や消耗品や便利グッズなど、男女問わず喜ばれるものがお勧めです。
ダーズンローズセレモニーでプロポーズの再現
ダーズンローズとは12本(1ダース)のバラのことです。海外では、この12本のバラを恋人に送ることで、幸せになれるという風習があります。
そして、この12本のバラには一つ一つ意味があります。
「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」の12のバラを贈ることで「この全てをあなたに誓います」という意味になっています。
もともと、花嫁が持っているブーケと、花婿が胸につけているブートニアにも、実はそれぞれ意味があります。
愛し合う2人が花畑を歩いていると、男性が花を摘んで花束にして「僕と結婚してくれますか?」とプロポーズし、女性に渡します。花束を受け取った女性は、花束の中から一輪、イエスの意味を込めて男性の胸ポケットに差し込みます。これが新郎新婦の持つブーケとブートニアの始まりです。
そんなブーケをダーズンローズにすれば素敵ですよね。
人前式などの挙式の際に行う方が多いですが、しきたりはありませんので、再入場の演出として行えば、挙式に参加できず披露宴からしか参加しなかったゲストの方にも喜ばれるでしょう。
また、ちゃんとしたプロポーズをしていないというカップルも多いため、これを機に行うというのも良いですね。
演出としては、会場を花畑に見立てて、12人のゲストに1本ずつバラを持っていてもらいます。この時、バラにそれぞれの意味を書いたタグを付けておくのもオシャレですね。
新郎が入場し、一人一人の手からバラを受け取り、新婦の入場を待ちます。新婦は一人で入場しても良いですし、セレモニーっぽくお父様や、おじいちゃん、おばあちゃんなど、大切な誰かと入場しても良いでしょう。
新郎にたどりつき、ポロポーズの言葉とブーケとブートニアを渡す瞬間は、シャッターチャンスにもなります。再入場ながら、しっとりと会場が感動につつまれる演出です。
バラは1本500円程ですので、ブーケにした時のリボン等も含めて1万円以内で収まります。
和装へお色直しの場合
世界に一つだけの番傘をさして
披露宴が始まる前の待ち時間などに、ウェルカムスペースに番傘とペンを置いておきます。ゲストのみなさんに、好きなところにメッセージを書いてもらいましょう。筆ペンなどがあると素敵ですね。
この和装にぴったりな小物の番傘を、再入場の際に新郎新婦でさして会場を練り歩きます。たくさんのメッセージを書いてもらった番傘が、まさか再入場に使われるとは、書いたゲストの方々も思ってもいない演出で喜ばれます。
世界に一つだけの、大切な人たちからのメッセージ入り番傘は、形として残るものなので、新郎新婦にとっても大切な宝物になるのではないでしょうか。番傘は5,000円程で購入できます。
3.洋装、和装、どんな衣装のお色直しにも合う演出
テーブルラウンド
新郎新婦が各テーブルに挨拶に行くスタイルです。
結婚式当日は、新郎新婦はゲスト一人一人と言葉を交わす時間がほとんどないのが事実です。各テーブルをまわる時間をつくるだけでも、ゲストはとても喜んでくれます。
また、披露宴の時間と会場スペースやテーブルサイズに余裕があれば、新郎新婦が各テーブルに座り、食事を一緒にするというのも良いでしょう。
このテーブルラウンドは特にお金がかかるものではありませんし、ゲストにも楽しい思い出が残ります。
フォトラウンド
新郎新婦が各テーブルに行き、写真を残します。
ゲスト全員が必ず写真に写りますので、写真をたくさん残したい方にはお勧めです。
会場のカメラマンなら、どんなシーンを撮影するかによって金額が変わるのではなく、挙式のみの撮影、挙式&披露宴の撮影、メイクシーンや披露宴後も含めた撮影、などのプランとアルバムの仕上がり、写真のカット数で金額が変わることが一般的です。
そのため、フォトラウンドを行うからといって追加料金はかからないことが多いです。せっかくなら、たくさん写真を残せるフォトラウンドで、再入場の演出に組み込めば一石二鳥ですね。
また、フォトラウンドの際、小物を使うのも思い出に残ります。ハートやヒゲやメガネなどの形のスティックを使ったフォトプロップスや、大きな額縁やインスタグラムなどのフレームを使用したり、「HAPPY」「WEDDING」「MARRIGE」などの文字バルーンを使ったり…小物だけでも、いずれも1万円以内でできます。
共通の趣味の衣装に包まれて
例えば、サッカー好きのふたりならサッカーのユニフォームをふたりで着て再入場するのもオシャレですね。これは、お色直しをしなくても、上半身ユニフォームを着ればユニークなお色直しになるという、ドレスにかかる費用を節約できる、実は裏技です。
ふたりならではのお色直しになりますし、結婚式当日の日付を背番号に入れれば、2人で並んだ後姿も絵になりますね。
おまつり好きならハッピ、野球のユニフォームなど様々な衣装がありますが、いずれも2着で1万円ほどでできます。
また、共通の趣味というわけではなく、特殊な職業の方の場合はその制服で再入場すると、ゲストとして参列している職場の皆様は大変盛り上がります。
自衛官、消防士、警察官などの職業の新郎だけ制服を着て、新婦はドレスというのもとても素敵な写真に仕上がります。
人とは違った衣装で再入場をすると、ふたりの結婚式にしかできない特別な演出にもなりますし、インパクトがあるので、ゲストの方の記憶にも残り、特別な写真も残せるでしょう。
お子様たちが活躍、ほっこり可愛い再入場
ゲストにお子様がいるようでしたら、再入場の際に一役かってもらいましょう。
例えば、ゲストに男の子と女の子がいて協力してもらえる場合は、ミニ新郎新婦になってもらいましょう。
再入場の扉が開くと、そこには可愛い小さな新郎新婦が。本物の新郎新婦が入場すると思っているゲストはびっくりと同時にそのキュートさに思わずほっこりしてしまいます。
その後本物の新郎新婦が登場、ミニ新郎新婦とも一緒に写真を残せば、ゲストも親御様もとても良い思い出になります。
男の子にはおしゃれなハットや蝶ネクタイ、女の子はベールや花冠、ミニブーケなどの小物を持つだけで、ぐっと新郎新婦らしくなります。
また、お子様のゲストがたくさんいる場合、新郎新婦とお子様たちでにぎやかに手をつないで入場というのも、会場が盛り上がります。
また、一輪のお花や、ミニブーケ、風船などをお子様が持っているのも絵になります。
お子様が活躍するのは、その可愛さだけでなく、子孫繁栄を願う意味もあります。
いずれの場合も、お子様たちに協力してもらうための小物は1万程で揃えられます。
まとめ
いかがですか?
お金をかけなくても、1万円以内でできる再入場の演出はたくさんあります。
お金をかければゲストが喜ぶかというと、一概にそうとも言えません。
むしろ、お金のかかる豪華な演出は、ゲストがただ見ているだけになりがちの、新郎新婦の自己満足で終わってしまうものも少なくありません。
新郎新婦とゲストの思い出に残る最高の再入場の演出は、金額よりも、どれだけみんなで楽しめたかということが重要です。
1万円以内でできる演出には、みんなが楽しめる演出がたくさん盛り込まれています。ぜひ、ふたりの結婚式の参考にしてみてください。