産業分野でもAR/VRは伸びる
米IDCの調査によれば、2016年のAR/VRの世界市場規模は52億ドル(約5,220億円)にのぼる。また両市場の製品出荷台数は1000万台に達する見通しだ。
このうち、ハードウェアが市場の半分を占める。AR用ハードウェアは同40万台にとどまるが、VR用ハードウェアの出荷台数は960万台(23億ドル規模)となる。
驚くべきはその成長率で、IDCは2020年に1,620億ドル(約16兆円)市場になると予測。年平均成長率(CAGR)は181.3%にのぼり、予測通りなら毎年倍以上伸びていく計算になる。2020年のAR/VR機器の出荷台数は1億1000万台を超えるとした。
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VR/AR機器の出荷台数の見通し
(出典:IDC)
産業分野での利用も進み、物流、製造などの市場は早期に立ち上がる見込みだ。VRシステムの売上には、ソフトウェア、コンサルティングサービス、システムインテグレーションなどが含まれる。地域別では、日本を除くアジア、米国、西欧だけで3/4を占める見込み。中でも米国が牽引する。
Sensor Towerのレポートによれば、今やARアプリの代表格となったポケモンGOの売上高は、リリース1か月で2億ドルを達成。今後、同様のアプリの登場も見込まれるという。ハードウェアでは、グーグルの「Google Glass」、マイクロソフトの「HoloLens」などが代表格となる。
VR市場では、今年後半発売予定のソニーの「PS VR」のほか、フェイスブックの「Oculus Rift」、台湾HTCの「HTC Vive」、韓国サムスンの「Gear VR」などの製品が登場している。
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