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【iRONNA発】
「ポケモンGO」は真夏の夜の夢 スポットから人影が消えていくワケ 清義明氏(フリーライター、オン・ザ・コーナー代表取締役)
マクドナルドさんはじめ、派生ビジネスやら広告うんたらかんたらとか、位置情報ゲームのコンセプトから考えられる、いわばマーケティング的なコバンザメ商法が語られていますが、これらは収集のステージから次の段階に行ったものを想定していません。つまり現在のブームの局面を切り取って、過大評価されているということです。もちろんベンダーさんとアップルと充電池メーカーは儲かりそうですが。では、それ以上のことがあるかというと、ほとんどないだろうという結論に至ります。
私としては、そんなゲーム本来のビジネスの拡張よりも、ああこれやっていいのね、ということになった他のベンダーさんの動向が気になります。たぶん、位置情報ゲームの進化版がもっと現れてくるのではないでしょうか。つまり、ポケモンGOのヒットの正体である、ユーザーにとって間口の広い「収集」に特化するものです。
これですぐに思い出すのは、携帯GPSを使った「位置ゲー」の元祖「コロプラ」です。たぶん今頃はコロプラさん地団太踏んでいると思います。きっと仮想現実っぽく見せた対戦型の企画などは、企画会議に出てたでしょうから。このコロプラ、位置ゲーをビジネスに結びつける数々のトライをしていましたが、どうにもブレイクと呼べるところには至りませんでした。