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【iRONNA発】
「ポケモンGO」は真夏の夜の夢 スポットから人影が消えていくワケ 清義明氏(フリーライター、オン・ザ・コーナー代表取締役)
リリースしてからの、あまりのニュースのなりっぷりに、この業界から足を洗ってから久々にゲームアプリというものをやってみたところの私が、正直なところで思ったのは、このゲームの「驚愕のビジネスプラットフォーム」としての寿命、皆さんがおっしゃるのとは裏腹に、そんなに長くないんじゃないかな、というものでした。
海外ゲームにありがちな間の抜けたように見えるユーザーインターフェースもアレですし、カメラを使う捕獲シーンもギミックにすぎないし、ボールを投げつけるのにゲーム性があるとは思えない。精度の高い地図を利用しながら街の中を歩いてアイテム(モンスター)を収集するという仕掛けは魅力的ですが、その収集がある程度達成をした後にどうやってゲームを続けさせるのか。それが「ジム」と呼ばれる対戦型のキャラクターバトルなのですが、これは畢竟、強いものだけが楽しめる場所にならざるを得ません。そこはマニアが君臨すれども、ゲーム外にまで波及させるビジネスのフックになりえるかと考えると、じっと手のひらのスマホを見つめて懐疑することになります。
わたくしがポケモン世代ではないからそういう風に冷めているのかも知れないのですが、しかしよくよく回りを見渡してみれば、本来のポケモン世代は20代のはず。プレイヤーの平均年齢は、どう見てもこれより上ですよね。これはなんなのでしょうか。まあ、これより上の世代も「ドラゴンクエスト」などのロールプレイングゲームなどでならした世代でもありますし、「ビックリマンチョコ」をはじめとする「収集型」のゲーム性に親近感を持っているのではあるのでしょうが。