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青山さんちのガーゴイル

経済について勉強したことを書き記します。

貧困JK報道で本当に知っておいてほしいこと。

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NHKが報道した、女子高生の貧困報道でネット上で論争になっているようです。

mubou.seesaa.net

ネットで物申すマンの一人として、すこしこの件について物申したいと思います。

生活保護の使途

生活保護で、文房具を購入したりグッズを購入するのは、私は自由であるべきだと思います(そもそも文房具は教材費の中にはいる)。行政からお金を支給されたとして、そのお金をどのような使途で使うのか決まりがない以上、生活保護をどのような使途で利用しようが家庭の裁量に任せるべきだと考えます。

重要なのは今回の取材対象になった母子家庭は、行政によって貧困が認めらた上で生活保護をもらっているのであって、母子家庭に落ち度は全くないと考えます。

生活保護と母子家庭

下記のデータをごらんください。

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http://kodomo-ouen.com/questionnaire/08.html

OECDの中でひとり親世帯の子どもの貧困率を比較した場合、日本は上位に食い込んでいます。なぜこんなに貧困率が高いのでしょうか、それは行政が低所得者生活保護を支給するのを渋ったり、または低所得者生活保護ももらうこと自体に後ろめたさがあるのだと思います。そのため、先進国に比べて日本の生活保護率の低さは最低です。

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http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/f16cf8d62a2995d9a6f2606a2651f449

 

それでも生活保護批判が続発するのはなぜか

データがないで憶測なのですが、おそらく日本で「生活保護が必要な人が生活保護受給者を攻撃している」のではないかと思います。「俺なんか手取り10万で生活しているぞ!」や「これは貧困のうちに入らない」という声が、ずっとネット上で叫ばれる背景には「生活保護を受けるべき人が生活保護を受け取らず、自分よりも生活レベルの高い生活保護受給者を叩く」という構造があるのではないのでしょうか。

生活保護は働きながらでも取得できる。

私は生活保護を批判する人は、実は自分自身が生活保護の取得要件を満たしているか調べて欲しいと思っています。あまり理解されていないことに、「生活保護は働きながらでも取得できる」というものがあります。「自分が働いていて、働いていない生活保護受給者をずるい」と思わずに、まずは自分が貧困に入るかどうか調べて欲しいです。

それでこそ「健康で文化的な最低限度」が国民に享受できるのではないでしょうか。