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不人気車に愛を。

みんなには愛されないクルマたちを愛するブログ

第10回:みんなが探していた実用的で不人気車なミニバンはコレだ! マツダ MPV

 

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今回は私も現在所有している不人気車、マツダ MPVです。見ての通り、私は色も不人気色を選びますw

ミニバンは現在日本で一番人気のあるジャンルで、お買い得で実用的な中古車を探している人は多いのではないでしょうか?そんな中でも充実した装備を備え、広い室内を持ち、中古市場ではお買い得になっているミニバンがMPVです。

はっきり言って不人気車の中でも一番オススメです!

フラッグシップミニバン

『フラッグシップ』本来は司令官が乗って指令、指揮を行う軍艦のことですが、車業界では「最上級」とか「最高級」と意味で使われます。各メーカーLサイズミニバンと呼ばれる3ナンバーサイズのミニバンには充実した装備や最新技術、内外装の装飾が施されます。

ミニバンのジャンルで言えばトヨタアルファード、ヴェルファイア、ニッサンはエルグランド、ホンダはエリシオン、そしてマツダはMPVなのです!
まぁ、他社モデルと比べると高級感という点では劣りますが、充実装備はしっかり味わえます。

車体価格優先で選ぶなら2代目(LW型)MPV

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私が乗っているのは3代目(LY型)ですが、2代目(LW型)も迷いました。なぜなら価格が非常に安いからです。どれくらい安いか実際の車選びのポイントを上げながらみてみましょう。

マイナーチェンジ後の後期型が狙い目

2代目MPVは何度かマイナーチェンジを繰り返していますが、最終ビッグマイナーチェンジの2003年式以降のものを選びましょう。3.0LのV6エンジンと2.3Lの直4エンジンがあります。後々の維持費や燃費を考えれば2.3Lの直4を選びたいところです。この2.3Lエンジンはアテンザと同じエンジンが搭載され、レギュラーガソリンを使用しながらも燃費もパワーも比較的近代的な性能となっています。グレードはエアロリミックスがシンプルながらエアロが付いていてオススメです。フォグランプやHID、本革巻きステアリングが付いており、両側電動スライドドアの車を選びましょう。

これだけの装備が付いているLサイズミニバンで走行距離が5万km前後~10万km以下の中古車で諸費用を入れても50万円をきるような車がたくさん出回っています。

まだまだ現役

2代目MPVはメーターやエアコン周りなどのダッシュボードのデザインにやや古さと安っぽさが否めないです。

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それ以外外装デザインなんかはシンプルなのでまだまだ現役で使えるミニバンだと私は思います。エンジンも昔はマツダだと壊れやすいというイメージでしたが、走行距離の多い中古車両もたくさん出回っているところを見ると頑丈なエンジンといえるでしょう。

ただし、10年以上前のモデルですから、ぼちぼち消耗による不具合が出る車輌もあると思います。特にアイドリングが安定しない(回転数が極端に上下する)車輌はインテークマニホールドという部品にヒビが入ったり割れていることがあります。交換すると数万円の出費となりますので、できれば1年程保証をつけてもらえるお店か、ディーラー系中古車店など事前にしっかり整備してもらえるお店を選びましょう。

古くならない3代目(LY型)MPV

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発売された当時のキャッチコピーは『スポーツカーの発想でミニバンを変える』でした。スポーティな外装デザイン、ターボエンジンの設定、マルチリンクサスの採用など『スポーツ』を感じさせる要素が多くあります。そんな3代目LY型 MPVですが、2006年に2代目のLW型からフルモデルチェンジをして以来、2016年までの販売終了までの10年間フルモデルチェンジは行われませんでした。そして今のところマツダはミニバン市場からの全面撤退を公表しています。

と、いうことは新しいMPVは発売されないということです。

と、いうことはMPVはこれ以上モデルとして古くならないということです。

マイナーチェンジ後は変速機が変更されている

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ターボの23Tか2008年マイナーチェンジ後がオススメです。マイナーチェンジ前はターボの23Tと4WDは6速オートマチックが組み合わされ、それ以外のFF車は4速オートマです。マイナーチェンジ後はFF車は5速のオートマチックが組み合わされ、細かな変速を行うことにより、ストレスが少なく燃費のよい運転が可能となります。

最近ではCVTよりも普通の変速機のほうが燃費も良いのではないかというメーカーの見解があるようです。ちなみに私はCVTエンジンブレーキが効きにくいので嫌いです。

LW型に比べてメーターやエアコン周りはかなり近代的なデザインになりました。そしてシーケンシャルモードにできるオートマシフトがスポーティです。

ターボがオススメ

23Tというグレードは2.3Lガソリン直噴ターボエンジンを搭載しており最高出力は245PS、最大トルクは35.7kg・m と自然吸気エンジン3.5Lクラスと同等の性能を発揮しています。そこで気になるのは燃費ですが、カタログスペックを見ると先代LW型のV6 3.0Lエンジン車の8.6km/Lに対して10.2km/Lとなっています。私が乗っているのはこの23Tですが、最大トルクを発生する2,500rpmあたりでアクセルを調整を意識して乗っていれば街乗りで7~8km/L、高速道路で9~10km/Lといったところです。Lサイズミニバンのターボ車と考えればナカナカの燃費ではないでしょうか?

しかも3.5L並のパワーをだしつつ、排気量は2.3Lですから同クラスのハイパワー車より自動車税も安くなります。

また、追い越しや上り坂を登る時には245PSもありますから余裕がありますし、トルクがある分低回転で走れるのでターボ無しの車に比べて車内も静かです。

ターボ車購入の際は白煙に注意

ターボ車はマフラー内にオイルが流れ込んでしまうとマフラーから白煙が出ます。このトラブルはメーカーとしてもリコールがありましたから、購入の前に修理履歴があるかどうかを確認しておきましょう。最悪の場合にはターボタービンの交換なんてのも考えれれますので、そうなれば修理費が非常に高くつきます。私もこのトラブルは購入後2年弱で発生しましたがお店の長期保証を付けていたので保証修理してもらいました。

なので、ターボ車を選ぶ場合は保証付きのお店を選ぶのが良いでしょう。一度きちんと修理してオイル管理をしっかりしていれば問題ありません。

ターボ車全体的に言えることですが、オイル交換時期の管理など整備に関して無頓着な人は迷わず”ターボ無し”を選びましょう。部品が少ないということは壊れにくいということにもつながります。

快適装備が付いている車を探しましょう

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両側電動スライドドア、オットマン付きのセカンドシートであるスーパーリラックスシート、オートワイパー、オートヘッドランプ、などなど装備が充実している車が多く中古市場に出回っています。

但し、セカンドシートのオットマンはおまけ程度だと考えて置いたほうが良いです。実際使えるのは小柄な方や子供です。身長の大きい方は足がフロントシートにつっかえてしまいます。

ライバル車に劣る不人気決定点は居住性とトランクの高さ

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装備やエンジン性能で見るとライバル車に引けをとらないMPVですが、問題はスポーツを意識しすぎたためか屋根が低いという点です。しかも3列目シートがフラットになるものの、格納出来ないのでトランクルームの床が高いのです。

私が困ったのは自転車が積めなかったことです。20インチの自転車で横に倒してギリギリ乗せることが出来ました。こういった点ではライバル車に上がります。(LW型はロードバイクのようなハンドルの低い自転車や20インチ車なら乗るようです。)

また、3列目シートもリクライニングが出来て実用レベルではあるのですが、大人には少し狭く感じるかもしれません。

ただ、LY型 MPVの1685mmという全高は20系アルファード1890mmと比べてわかるようにかなり低いです。なので屋根の低い駐車場に停めたりする場合には助かります。

LY型は程度の良い車で70万円台から100万円前後で見つけることが出来ます。Lサイズミニバンとして見ると役不足な印象もありますが、ステーションワゴンやロールーフ5ナンバーミニバン車(ウィッシュやストリーム)と比べるとエンジンパワーも余裕があり、かなり実用性は高いです。長く付き合える車だと私は思いますので、是非じっくり探してみてください.