特集「裁判用語」

英字新聞の社会面を読むと、必ずといっていいほど1つや2つの裁判に関する記事が載っています。日本語でも難しい「裁判用語」といったものは私も良く知りません。何せ専攻は情報科学なものですから、あまりそういったことには今まで馴染みがありませんでしたし、幸いにも個人的に関わらなくてすみました。
ただここでは、英字新聞を読んでその内容を日本語で理解できる程度の、裁判に関する英語の用語を集めてみました。また新たな情報があればどんどんアップデートしたいと思っています。

裁判所

裁判といえばもちろん裁判所が中心の場所ですね。

下記の例文で「
the Supreme Court」は「最高裁」、
high court」は「高等裁判所」を表わします。

The Supreme Court, overturning a high court ruling, concluded Thursday
that a company should offer employees alternative work.
(最高裁は高等裁判所の判決を覆して、会社は従業員に代替業務を
与えるべきである、と木曜日結論に達した)

ちなみに「地方裁判所は」、「
district court」といいます。

また「
court」は「trial」と同意義で裁判の審理自体を指す場合もあります。
つまり「
a criminal court」といえば「刑事裁判」、「a civil court」といえば「民事裁判」になります。

登場人物

裁判が進行する中で中心となるのは、「原告、被告、検察官、弁護士、裁判官」といった人たちですね。

ポイントとなるのは、弁護士(lawyerまたはattorney)、検察官(prosecutor)、被告(defendant)といった単語です。

Some scholars and lawyers say Japan also should introduce a system
that prevents
prosecutors from appealing when the defendant is found not guilty.
(学者や弁護士の中で、日本は被告が無罪判決を受けた場合、検察官が
控訴することを禁止するシステムを導入すべきであると主張する者もいる)

原告(
plaintiff)は被告(defendant)とペアで覚えましょう。

The
plaintiffs are demanding 65 million yen in damages.
(原告は損害賠償6千5百万円を要求しています)

「裁判官」は「
judge」ですね。また「裁判長」は「presiding judge」といいます。

A
judge delayed a trial for a former president today to allow his lawyers
to seek a deal.
(裁判官は、本日前大統領の弁護士が取り引きを求めることを認め、
審議を延期した)

日本ではあまり馴染みがありませんが、陪審制度を採用しているアメリカ
では陪審員のことを「
juror」といいます。

Jurors convicted him of murder for stabbing to death a 31-year-old prostitute.
(陪審員は31歳の売春婦を刺し殺した罪で、彼に有罪判決を下した)

行為

裁判に関連した行為といえば、「訴える」、「控訴する」、「判決を下す」
といった単語ではないでしょうか。ここではそういった行為を表わす単語を
集めてみました。

「訴える」は「
sue」や「accuse」がよく使われます。また「take somebody to court」といった語句も「訴える」という意味です。

They
sued the company for negligence.
(彼らはその会社を過失のかどで訴えた)

indict」は「起訴する」という意味です。

A nurse was arrested on suspicion of murder and four years later she was
indicted.
(看護婦は殺人の容疑で逮捕され、4年後起訴された)

この例文で注意が必要なのは、「殺人の容疑で逮捕された」のであって、
「殺人の罪」で逮捕されたのではないことです。つまり裁判で容疑が確定
するまではあくまで「容疑者」であって、「殺人者」ではないのです。
以下の例文のように、このような表現でよく使われる語に「
allegedly
(申し立てによると、伝えられるところによると)と非常に都合の良い言葉も
あります。

They were arrested in Southern California Wednesday for
allegedly filing
thousands of false tax returns worth more than $9 million.
(彼らは、伝え聞く所によると総額で9百万ドル以上にものぼる数千回
もの偽りの税金返済を申告したかどで、水曜日南カリフォルニアで逮捕
された)

「控訴、上告」つまり下級裁判所の判決を不服として「上訴する」という単語
が「
appeal」です。また「執行猶予付きの」という意味は「suspended」と表現
されます。

Yasuda, who immediately
appealed the sentence, demanded in his final statement
that he be given a
suspended sentence.
(即座に控訴した安田氏は、彼の最終申し立ての中で執行猶予が妥当である
と主張した)

「刑を宣告する」ことを英語で言う場合「
sentence」が動詞でよく使われ
ます。また「
be sentenced to death」は「死刑を宣告される」になります。

He was sentenced to death Tuesday for murdering a prostitute in his living room.
(彼は彼の居間で売春婦を殺害したかどで、火曜日死刑を宣告された)

「訴訟」は「
suit」または「lawsuit」、「却下する」は「dismiss」で、
「申し立て」は「
allegation」といいます。

Wright dismissed the suit, saying that even if Jones' allegations were true.
(ライト氏はその訴訟を却下した。「たとえジョン氏の申し立てが正し
かったとしても」と付け加えて)

「判決を支持する」は「
uphold」です。

The high court
upheld a lower court decision which found he was effectively
attempting to extort money from companies.
(高等裁判所は、彼が数社から効果的に金をゆすり取ろうとしていたとの
下級裁判所の判決を支持した)

判決

いわゆる「死刑」のことは「death penalty」といいます。
また「無期懲役」は「
lifetime prison」です。

下記の例文でのポイントは「懲役3年」が「
three years in prison」で、
「罰金刑を与える」は「
fine」になります。

The Osaka District Court on Tuesday sentenced a former hospital director
to
three years in prison and fined him 1 million yen for 〜.
(大阪地方裁判所は前病院長に〜のかどで懲役3年100万円の罰金を命じた)

「執行猶予4年」は「
suspended for four years」と表現されます。

Two other defendants charged with conspiracy in the fraud case were each given
two-year prison terms,
suspended for four years.
(詐欺の共謀で告訴されたその他2人の被告人は、懲役2年執行猶予4年の
判決を受けた)

ご存知のように有罪は「
guilty」、無罪は「not guilty」と裁判では言い渡され
ます。たとえ無罪でも「
innocent」と判決では言いませんね。
これって「疑わしきは罰せず」という主旨から来ているんでしたっけ?!

Three gang members were found
guilty Thursday of the 1996 robbery.
(3人のギャングは1996年の強盗の容疑で、木曜日有罪判決を言い
渡された)

その他

今までに説明した以外にも、よくお目にかかる表現や単語があります。
そういった語句を集めてみました。

be in custody」で「拘留されている」という意味です。

The boys have
been in protective custody in the Craighead County Detention Center
since their arrests.

(その少年たちは逮捕以来、クレイグヘッド郡保護センターに保護収容
されている)