【BOX】天国の同門に勝利捧ぐ…加納20日世界戦
2016年8月20日6時0分 スポーツ報知
WBO世界ミニマム級王座決定戦は20日にゴングが鳴る。19日は兵庫・三田市内で調印式と前日計量が行われ、前東洋太平洋同級暫定王者の加納陸と世界4団体制覇王者の高山勝成は、ともにリミットより100グラム少ない47・5キロで一発パス。加納は昨年2月に慢性骨髄性白血病のため17歳で他界した同門のプロボクサー・服部海斗さんにベルトをささげることを誓った。
服部さんの兄で同門の力斗(22)が遺影を掲げて入場する予定で、加納は「見届けてほしい」と天国に語りかけた。「チャレンジャーの気持ちで」とランクが上でありながら、通常は挑戦者側の青コーナーを選んだ。
勝てば元世界2階級王者の井岡弘樹氏が持つ18歳9か月10日の国内最年少世界王者記録を6日更新する。「明日、小さいときからの夢がかなう」。海斗さんの前で偉業を達成する。