記事詳細
韓国の朴槿恵氏最側近の疑惑深まる 大統領府は監察官追及
韓国の朴槿恵大統領の最側近で、検察などの捜査機関を統括する強大な権限を持つ禹柄宇・大統領府民情首席秘書官(49)による不正疑惑が深まっている。大統領が任命した特別監察官は検察に捜査を依頼したが、大統領府は逆に監察官を情報漏えいの責任で追及し、禹氏を擁護する姿勢を見せており、混乱は拡大しそうだ。
禹氏を巡っては朝鮮日報とハンギョレ新聞の保革2紙が、民間会社に妻名義の不動産取引で便宜を図ってもらったなどの疑惑を次々報道。朴氏の大統領選公約を基に新設された、政府高官の不正解明を専門に扱う特別監察官の李碩洙氏が7月に調査を始めた。
検事出身の李氏は、禹氏が家族名義の会社の資金を流用した横領と、兵役で警察勤務中の長男に軽勤務をさせるよう警察に圧力をかけた職権乱用の容疑があると結論付け、今月18日に検察に捜査を依頼した。(共同)