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トップ > シゴタノ! > スニペット入力用アプリをTextExpanderからAlfred 3に移行した



Alfred Screenshot

海老名久美少し前になりますが、長く愛用してきたTextExpanderが、月額(あるいは年額)課金制のサブスクリプションモデルのサービスに変わりました。

ツールを提供し続けていく上で、サブスクリプションモデルに移行するというのは、必要なことなのだとは分かりますが、しがないフリーランサーである私にとって、毎月支払いが発生し続けるツールを増やすことは、できればしたくありません。

多少は高くても、買い切り型で、メジャーアップグレードをするか否かも自分で選択できる状態が、最も望ましい状態です。

とは言え、少し前までは、TextExpanderに代わる、Macで使いやすいスニペット入力ツールで、「これ」といったものがなかなかありませんでした。そんなとき、便利なアプリ「Alfred」が、バージョン3でスニペット入力機能をサポートするらしいと聞き、楽しみに待っていました。そして、とうとう、スニペット機能が使える「Alfred 3」が登場したのです。

「Alfred」は、Mac App Storeにもありますが、バージョンが古く、「Alfred 3」をダウンロードするには、Alfred公式サイトに行ってください。また、スニペット入力機能を使うには、有料の「Powerpack」を購入する必要があります。

執筆時点では、シングルライセンスが17英国ポンドで、約2200円です。

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Alfred 3のPowerpackを有効にした状態で、「Features」タブを見ると、「Snippets」という項目があります。ここに、スニペットを入力していきます。

Alfred 1

設定したキーワードを入力すると、自動的にスニペットを展開する(つまり、TextExpanderと同じような動作にする)には、「Automatically expand snippets by keyword」をオンにします(アクセシビリティの設定をするよう指示が表示されます)。

スニペットは、グループに分類して作ります。スニペットの名称、本文、キーワードなどを指定して、保存すれば、あとは、Mac上のどのアプリからも、そのスニペットを呼び出すことができるようになります。

Alfred 3

Dynamic Placeholder(ダイナミックプレースホルダー)」と呼ばれるプレースホルダーを利用できるので、日付や時刻は変数で指定しておけば、自動的に置き換えてくれますし、クリップボードの中身をスニペットの一部に組み込むことも簡単です。(ただ、1行内に複数のプレースホルダーを使うと、変換がおかしくなるようです。)

スクリプトを含まない、シンプルなスニペットであれば、Alfred 3で十分に使えます。ただ、TextExpanderのように、スニペットを展開した後に、指定した場所にカーソルを移動するということはできません。これはHTMLタグを打っているときには、とても便利な機能だったのですが、Alfredの動作に慣れてしまえば、そこまで不便ではありません。

大変なのは、TextExpanderにある大量のスニペットを、Alfredに転記する作業ですが、Daniel Diekmeierさんという方が、TextExpanderのスニペットを、Alfredのスニペットに変換するツールを公開してくださっています。

» Convert TextExpander snippets to Alfred 3

「サーバーにスニペットを保存するわけではありません。アップロードされたファイルはメモリ内でのみ処理され、リクエストが完了したら、即座にメモリから削除されます。」と書いてありますが、気になる方は使わない方が良いでしょう。でも、スニペットの量が多いと、転記が大変すぎるので、すぐにツールのお世話になりたくなると思います(笑)。

TextExpanderは、iOSでも使えるのが魅力ですが、自分の使い方を振り返ってみると、iPhoneやiPadでTextExpanderを使ったことは、数えるほどしかありませんでした。Alfredでは、複数のMac間で設定を同期することもできますし、Macでの変換がメインの場合は、何の問題もありません。Powerpackが安いのも魅力です。そして、Alfredには、そもそも、スニペットの入力機能以外にも、便利な機能がたくさんあるのです。TextExpanderの代替アプリを探している人に最初にお勧めできるアプリです。

▼編集後記:
海老名久美



サブスクリプションモデルのサービスは、Apple Music、iTunes Match、iCloud Drive、Evernoteと、今使っているものだけでもたくさんあります。ひとつひとつの金額は、たいしたことがなくても、塵も積もれば山となるで、毎月数千円出て行くことになるので辛いものです。定期的に見直して、本当に必要かどうか、代替サービスや代替案はないかを検討していくことは重要です。


▼海老名久美:
フィーリング重視のテクニカルライター。個人ブログは「SPEAQ」。

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