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原発事故避難の計画見直す意向

川内原発に近い川内川河口付近を視察する三反園知事(左)=鹿児島県薩摩川内市で2016年8月19日、宝満志郎撮影

 鹿児島県の三反園訓(みたぞの・さとし)知事は19日、九州電力川内(せんだい)原発(同県薩摩川内市)の事故時を想定した避難計画について「見直す必要があるのではないかとの思いを強くしている」と述べ、避難ルートや避難用車両の配備について見直す意向を表明した。同日、川内原発周辺を就任後初めて視察し、報道陣の質問に答えた。

     三反園知事は「本当に避難できるかどうか不安の声がたくさん寄せられている。渋滞や道幅、避難車両の手配の問題がある。視察したことを総合的に判断して考えたい」と話した。また「原発は絶対に事故を起こしてはだめ。だからこそ九電は停止して再点検すべきではないか。住民の不安に応えなくてはいけない」と強調した。

     知事が視察したのは、事故時に即時避難する5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)と、放射線量に応じて避難する30キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)内の避難ルートの道路や橋、福祉施設、モニタリングポスト(放射線測定器)など。薩摩川内市の峰山地区では、住民から「大型車両がすれ違うのが難しい。代替道路も含め避難道路整備を急いでもらいたい」などの意見が出た。原発敷地内には入らなかった。

     三反園知事は近く運転一時停止などを九電に申し入れる考えを表明している。【宝満志郎、津島史人】

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