中国浙江省沖の東シナ海にある南キ島(手前)=2014年11月(共同) 東シナ海の沖縄県・尖閣諸島から約300キロ北西に位置し、中国軍が軍事拠点として整備を続けている浙江省温州市の南キ列島で、軍艦用埠頭が新たに建設されたことが19日、分かった。関係者が明らかにした。
尖閣からの距離が、米軍基地のある沖縄本島よりも約百キロ近い南キ列島には既に最新鋭レーダーが設置されたほか、軍艦の艦載機が利用するとみられるヘリポートも設けられており、埠頭の完成により軍事拠点としての機能が強化される。
南シナ海での日米との有事を想定し、危機対応能力を高める狙いのほか、東シナ海上空に設定した防空識別圏の監視を強化する意図もあるとみられる。(共同)