あの新井さんが…　通算１０００得点へあと１

　史上４１人目の通算１０００得点に王手をかけている広島・新井貴浩内野手（３９）が望むのは、ただ１つ−。

　「最近まで知らなかったから、ピンとこない。節目の得点は勝ちゲームで達成したい。そうなったらうれしいですね」

　球史に名を刻むのは、今季３度目となる。４月２６日のヤクルト戦（神宮）で通算２０００安打。８月２日のヤクルト戦（神宮）では、史上最も遅い出場２１７９試合目での通算３００号。いずれも「勝ち試合で達成できて良かった」と口にした。

　１９日からは奇しくもヤクルト戦。今季の対戦カード別では打率３割７分５厘と最も相性がいい。アーチをかけて１０００得点目の本塁を踏むのが、長距離砲にとってふさわしいことかもしれないが、一発にこだわりはない。自らの得点で勝利に近づくことが何より大切だ。「自分が打とうが打つまいが、関係ない」とフォア・ザ・チームを強調した。

　優勝マジックは最短で２０日に２２が点灯するが「毎日、勝ちたいと思ってやっている。１試合をみんなで戦っていく」と前を見据えた。１点、そして１勝を積み重ねた先にあるまぶしい光を目指し、新井が打席に立つ。　（市尻達拡）