少し前に「結局、『すぐやる人』がすべてを手に入れる」という本を読みましたので感想と、印象に残った点を少々書き留めていきたいと思います。
「結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる」の感想
こちらの本は、生活や夢の実現に向けてのコーチング、企業研修の講師などの活動されている藤由達蔵氏が書かれた実用書です。
「なかなか行動できない人」に向けて「すぐやること」がいかに大切か、どうしたらすぐ行動することができるのかが書かれています。
「すぐやることの大切さ」を無意識に感じ取っている人が多いにもかかわらず、行動力が大事とわかっていても、なかなか行動できないもの。それはなぜか? 理由は、人間の心にブレーキをかけ行動力を下げてしまう3つの「不安」を感じてしまうから。口だけでなかなか行動できない人、考えすぎて行動にうつせない人…こんな先送り、先延ばしの自分を変えるにはどうしたらいいか?数多くの人々に行動力を高める指導をしている著者の独自のノウハウで、10秒で行動に移す方法と不安を消す方法を紹介する。
amazon商品ページより
全208ページ、本体価格1104円(税込)となっております。電子書籍も発売中。
この本、近所のどの書店でも同著者の最新刊「結局、「1%に集中できる人」がすべてを変えられる」と一緒に書店で平積みされているんですよね。
かなり人気のある本みたいです。
自分も「すぐにやったほうが楽」ということをわかっていながら物事を後回しにしがちなので、すぐに行動できる人間になるべくこの本を読むことにしました。
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内容構成
本書は以下の5章と前書き・あとがきで構成されています。
- すぐに行動できない人の10の習慣
- 10秒で行動する人の思考法
- 行動する人になる10秒マインドチェンジ
- 結果に繋がる!周りを巻き込む10秒チェンジ
- 10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ
全208ページと書きましたが読む部分は206Pほどです。
1つの章の中でも細かく分けられており、見出し1つにつき本文が2~5ページほど書かれていました。
文字が詰まっていないので普段読書をしない私でもスラスラと読み進めることができました。
人生はあっという間に変わります。
成功する人と成功しない人の違いに、実は大きな差はありません。能力や知識や学歴などは確かに違いますが、人生そのものを左右する大きな差ではないのです。
そうはいっても、成功する人、周りから評価・信頼される人たちと、そうでない人たちの間には、確実に「ある違い」が存在しています。
それは何か?それは「すぐに行動に移せるかどうか」です。
チャンスが訪れたときに、すぐに飛び乗れるかどうか。
本気でやりたいことが見つかったときに、すぐに動けるかどうか。
人から勧められたことを、すぐに実行に移せるかどうか。この行動力で、すべてが決まってしまいます。
P4.5
前書きの一部分です。
先ほども書きましたが、わかってはいるんですよね。
わかっているけど面倒臭がりでぐうたらな自分が出てきてやることを後回しにしてしまうんです。
どうかそんな自分を追い払う方法を教えてください!笑
1.すぐに行動できない人の10の習慣
それでは各章について書いていきます。
第1章では、行動できない理由をまず自分で把握することをします。
行動できない人には思考パターンがあるのだそうで、その中から代表的なパターン10個が紹介されています。
行動できない人は、
- 時間があれば
- まだ時間があるから
- 自信がない
- もし失敗したら
などの理由をつけて行動を阻害しているとのこと。
自分が理由づけしているかどうか、そしてなにを理由として行動しないのかを知ることが大事なのだそうです。
その中でも「時間」を理由(言い訳)にしている人って少なくないのではないでしょうか。
「ああ、もっと時間があったらなあ」
「1日28時間あったらなあ」あなたもそう思ったことがあるはずです。行動できない人は、「時間がもっとあったらなんとかなるのに」と考えてしまいます。しかし、時間があっても、結局締め切りが近づけば、同じことを思うはずです。
P.32
いやぁ…グサグサと胸に突き刺さりました(笑)
まったくその通りなんですよね。
「1日30時間ほしい~!」と言いながらゴロゴロ、ぐだぐだ。
いざ30時間になってもぐだぐだする時間が延びるだけなのは容易に想像がつきます^^;
今までこのような「すぐやらない理由」に目をつぶってきたので、第三者から言われて結構なダメージを受けました(笑)
2.10秒で行動する人の思考法
続いて第2章。
ここでは逆にすぐに行動を起こせる人の考え方がどういうものかを考え、紹介しています。
- 頭に見取り図を書いている
- 考えるが、悩まない
- まずはやってみる
など10個の思考が紹介されています。
この考え方に変わることができれば、すぐに行動する人になれるわけですね。
中でも「考えるが、悩まない」の項は「おおっ」と思いました。
「考える」と「悩む」は、似たような言葉ですが、意味はまったく違います。
「考える」とは、論理的思考法を使って、なんらかの解決を図るために頭を使うこと。一方「悩む」というのは、「行動に結びつかないように考える」ことです。解決を図ろうと考えながらも、結論を出さず、行動にも結び付けません。そして、それを「考えている」と勘違いしてしまいます。
p.67
「悩む」と「考える」は一緒だと思っていました。
よって悩んでいる間は考えている気になっていました。
たしかに「グルグルと悩む」なんて言います。
結論が出ず、ずっと頭の中で悩んでいる状態です。
行動に移さなければ、自分の外側はなにも変わらないのだ。
そう教えられた気がします。
知っていました。
行動しなくてはなんの意味もないと。
知っていたけど、まったく意識していませんでした。
そして「10秒で行動する人は、「能力なんて皆同じ」と考えている。」も印象的でしたね。
能力があるのかないのか悩むよりも、何が必要かを「心躍る未来」から導き出し、最初の一歩の行動を特定して実行するのです。
p95
詳しくは本を読んでほしいのですが、この項を読んで「能力は二の次。とりあえず行動する」ことが大事であると感じました。
行動することで経験を積むことができます。
成長して、能力がどうだこうだ言っていたころより出来ることが増えるかもしれません。
そしたら本当に「大事なのは能力ではない」と言えるのかもしれませんね。
とりえのない私は「所詮、結果なんて能力がすべてだ(-_-メ)」なんて思っていましたが、少し光りが見えた気がします。
目指した先で大きくなりたいのであれば能力も見合うほど必要になるのでしょうが。
この章を読んで、行動できる人の思考は全体的に前向き、楽観的であることがわかりました。
そして「いかに行動することが大切か」が説かれているように感じました。
3.行動する人になる10秒マインドチェンジ
3章は実践編です。
前の2章を知ったうえで、自分の気の持ち方を変える方法が書かれています。
気分は自分で決められるものである、というところから感情・気分を自分で決める方法を
周りの人の気持ちになってその人の行動の意味や考えを把握する「視座の転換」を。
その他、10秒で行動する・やる気を起こすコツが紹介されています。
ここでは本書のテーマでもある「気分の選択」と「視座の転換」を軸に書かれていますね。
どれも手軽に出来ることなので、まずはどれか1つからでもやってみようと思いました。
特に自分の気分は大切です。
良いとやる気が出るし、良くないとやる気をなくしてしまって生活も左右してしまうので 、うまく気分を選択できるようになりたいです。
そもそも気分とは、どういう状況であれ、気分は自分で選択することができます。落ち込みたければ落ち込む行動をすればいいし、元気に行動したければ、気分を高めてあげればいいのです。 ただし、わかっていても落ち込んだり、感情をかき乱されたりするのも人間です。
そんなときの対処法として基本となる原理を説明しながら「気分をリセットする方法」をお伝えします。5つの原理は次の通りです。
1、気分は選択できる、と知る
2、「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)」で気分を切りかえる
3、思い出すだけで気分が変わる
4、想像しただけで気分は変わる
5、気分は伝えることができる
毎日過ごしていればイライラすることもあるでしょう。
そんなときに、表情や動作、言葉を意識的にポジティブなものに変えることで気分もポジティブになるのだそうです。
怒ったり悲しんだりするのってエネルギーを使うのでなるべくしたくありません。
ちょっとしたイヤ~な感情は、これで解消していきたいです。
ここでお伝えしたいのは、「やる気の素」を決めるのは自分次第。「やる気」を出すかどうかも自分次第だということです。
結局はこれが全てだと思います。
はい、反省。(-_-;)
4.結果に繋がる!周りを巻き込む10秒チェンジ
第4章は相手を巻き込む方法、パートナーが行動してくれるようになるにはどう接したらいいか、などが書かれています。
この章は会社で上司や部下を持つ人には参考になりそうですね。
その人たちと前向きに接することができるようになるような内容でした。
ここに書かれている内容は、基本一人でいることが多い自分にとってはあまりピンと来ない内容だったので割愛させていただきます。
5.10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ
第5章は人生を変えるコツ。
今までの内容を少しずつ含みながら、色々な考え方をまとめた章です。
- 人生を変える人はゴールを決めている。
- 自分自身の目標を持っている。
- 10秒で気分を変えられる。
など。
言ってみればジャンル「その他」といった感じですね。
人生や生活する上で心に留めておきたいことがまとめられています。
ムダだというのは、ある一つの視座からの判断でしかないのです。視座の転換をすることで、多様な見方があることがわかります。行動や出来事ひとつとってみても、どの視座をとるかによって意味が変わってきます。 視座は無限にあります。 ということは、「行動や出来事の意味も無限にある」ということです。
p190
「ムダなことなどないのだから行動してみなさい」と言われているようでした。
人ってどうしても効率や損得を考えてしまいがちですが、そればかり考えているとチャンスが来ても掴み損ねてしまうかもしれません。
もっと行動した先で考えた方がいいのかなと思います。
読み終わって。
「思い立ったら吉日」
「時は金なり」
行動できる人がチャンスをつかめる、
自分の理想とするゴールにたどり着ける、
そのためにどんな思考を持てばいいのか、
持つためにはどうすればいいのか。
そんな内容が書かれている本でした。
書かれていることは分かっていることも多かったのですが、はたから言われるとグサッと来ますね(笑)
分かっているけど具体的に何をしたらいいかわからない、という人のヒントになる本でした。
「動かなくちゃいけないけどつい先延ばしにしてしまう…」
そんな人にオススメの1冊です。
まぁこれを読んで行動するかしないか、気分を変えるか変えないかは自分次第なんですけどね。
読むだけで満足しないよう、すぐに行動に移そうと思います。