世界的指揮者の小澤征爾さん（８０）が総監督を務める音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル（ＯＭＦ）」のウェルカムパーティーが１８日夜、長野県松本市内のホテルで開かれ、今年２月に小澤さんが受賞した第５８回グラミー賞のトロフィーがお披露目された。このトロフィーが日本国内で披露されたのは初めてとあって、出席者たちは列をなして記念撮影をしていた。

　小澤さんがグラミー賞のクラシック部門最優秀オペラ録音賞の栄誉に浴した作品は、平成２５年の「サイトウ・キネン・フェスティバル松本（ＳＫＦ）」＝ＯＭＦの前身＝で指揮したオペラ「子どもと魔法」を収めたＣＤアルバム。パーティーではトロフィーのほか、同賞の賞状も披露された。

　グラミー賞のトロフィーや賞状、公演時の写真、映像などは２２～２６日に松本市美術館多目的ホールで開催される特別展で一般公開される。開場時間午前９時～午後５時（入場は同４時半まで）で、入場無料。

　小澤さんはこの日、松本市で開催中のＯＭＦのオーケストラコンサートでベートーベンの交響曲第７番を指揮し、約２千人の観客が小澤さんの“凱旋公演”に酔いしれた。