能ある鷹は爪を隠すという言葉がある。真の実力者は人に自分の実力をひけらかさないという意味だ。日本の低迷が指摘されて久しいが、果たして日本は「爪を隠している」だけなのだろうか。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の本当に恐ろしい点は「隠された実力」にあると読者に警告する記事を掲載した。

 記事は日本の軍事力、経済力、科学技術力の3つの分野にそれぞれ隠された実力があると指摘。例えば軍事力については「データだけを表面的に見れば、自衛隊の軍事力は平凡」と説明する一方、量は質で補えるものだと指摘。自衛隊は古い兵器を新しい兵器に更新する頻度が高く、そのため作戦能力が高いこと、さらに高等教育を受けた隊員の数は世界トップクラスである点も見逃せないと説明した。

 さらに記事は日本の経済力について、日本はバブル崩壊をきっかけに「失われた10年」もしくは「失われた20年」を迎えることになったと主張する一方で、こうした見方は正確ではなく、見かけ上のものと主張。実際には「25年連続で世界一の債権国」とありつづけているとし、日本経済は隠された実力を今も持っていると指摘した。

 また、日本の科学技術力の高さについても、日本人はそもそも学習が上手な民族であると同時に、現時点で先端技術を数多く掌握していると紹介、「中国は日本のライバルになることはできない」という見方を示した。

 記事は「日本の実力に対する誤った認識が今でも中国に存在し、中国人は日本の真の実力を理解できていない」と主張している。中国には「兵法三十六計」という有名な兵法があるが、その第一計は相手の油断をつくというものだ。中国は日本が低迷しているとして「油断」していてはならないとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)