メキシコ警察、麻薬組織の容疑者22人を処刑=国家人権委員会
- 2016年08月19日
メキシコの国家人権委員会は18日、中西部のミチョアカン州で昨年5月に武力抗争が起きた際、連邦警察が麻薬密売組織の構成員とみられる22人を処刑していたと結論付けた。
同州にある町タヌアトの牧場で起きた銃撃戦で、麻薬密売組織の容疑者42人、警察1人が死亡した。
政府は人権侵害は起きていないとしている。
抗争は麻薬に関連したものとみられ、当局者は、対立する2つの麻薬密売組織の抗争に関係していると説明した。
警察は当時、死亡者は2つの密売組織のうちの一方の構成員だったと述べていた。
委員会は、抗争で40人が射殺され、1人が火災で死亡、もう1人が車にひかれたと結論した。
委員会によると、少なくとも2人が警察に拷問され、一部の遺体は別の場所に運ばれ手に武器を持たされたという。
ミチョアカン州は、地元の麻薬密売組織の対立からメキシコ国内で最も危険な州だとされている。
(英語記事 Mexico commission finds police executed 22 in Michoacan)