08月19日 19時11分
廃棄されるはずだったカレーチェーン店の冷凍のビーフカツが横流しされ不正に転売されていた事件で、廃棄を委託された愛知県の廃棄物処理業者の会長がカレーチェーン店側から処理費用として30万円近くをだまし取った上、岐阜県の業者に食品としてカツを横流したなどとして、詐欺などの罪で起訴されました。
起訴されたのは愛知県稲沢市の廃棄物処理業者、ダイコーの会長の大西一幸被告(75)です。
起訴状によりますと、大西会長はCoCo壱番屋を展開する壱番屋から異物が混入したおそれがあるなどとして、廃棄処分を委託された冷凍のビーフカツ約6万枚について法律で義務づけられた報告で「堆肥にして処分した」と、うそを伝え、計28万円余りをだまし取った詐欺などの罪に問われています。
また、これらのカツのうち5万枚余りを食品として岐阜県の食品関連会社、みのりフーズに横流ししたとして、食品衛生法違反の罪にも問われています。
弁護士によりますと、大西会長はこれまでの調べに「会社の運転資金に困り金が欲しかった」などと供述しているということです。
一方、カツを横流しされた、みのりフーズの元経営者の岡田正男被告(78)ら2人も商品価値がないことを知りながら、さらに別の業者にカツを転売し、代金をだまし取ったなどとして詐欺などの罪で起訴されました。
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