倒産速報記事

株式会社TOUA

システム開発、DIOジャパン子会社の事業を譲受
続報
破産手続き開始決定受ける
TDB企業コード:987552449

負債4億3300万円

「東京」 既報、7月4日に東京地裁へ自己破産を申請、同日付で破産手続きにおける保全管理命令を受けていた(株)TOUA(資本金5600万円、新宿区西新宿6-5-1、代表藤原伸明氏)は、8月16日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は伊藤尚弁護士(中央区八重洲2-8-7、阿部・井窪・片山法律事務所、電話03-3273-2600)。債権届け出期間は9月20日までで、財産状況報告集会期日は2017年1月18日午後1時30分。

 (株)TOUAは、1989年(平成元年)12月に設立されたシステム開発事業者。常駐型のシステムエンジニア派遣事業を主体に、データセンターの設計、構築、運用、保守、またソフトウェアの受託開発を手がけ、近年はワイヤレス通信関連の組込ソリューション分野にも進出。大手通信キャリアグループやシステムインテグレータ、メーカーなどを得意先として、2015年7月期には年収入高約22億4500万円を計上していた。

 M&Aなどでグループの業容は急速に拡大していたが、その一方で、2015年2月にはグループ会社のひとつであるTOUAテレマーケティング(株)が、助成金で業容を拡大して経営破綻し話題となった(株)DIOジャパン(2015年1月、破産、コールセンター運営)の子会社である(株)気仙沼コールセンターの事業を譲り受け、新会社のTOUAテレマーケティング気仙沼(株)を設立するなど、動向が注目されていた。今年5月末には、グループオーナーの藤原氏のプライベート・カンパニーを通した出資先が相次いで実質的に破たん。7月4日には、グループの持ち株会社のTOUAホールディングス(株)(資本金6600万円、同所、代表藤原伸明氏)と、関係会社でウェブサイト制作を手がけていた(株)TOUAデジタルマーケティング(資本金7100万円、新宿区大久保2-4-12、代表藤原伸明氏)も東京地裁へ準自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けていた。

 なお、(株)TOUAの事業の大半は米国系人材派遣会社のマンパワーグループ(株)(横浜市)へ、また一部はジャスダック上場のIT機器メーカー、ミナトホールディングス(株)(横浜市)へ譲渡されている。

 負債は申請時点で約4億3300万円。

倒産した企業の周辺では様々なニーズが生まれます。この機会を商売のチャンスに変えませんか?

倒産関連サービス

倒産情報