経産相 福島第一原発の廃炉に全力で対応

経産相 福島第一原発の廃炉に全力で対応
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世耕経済産業大臣は19日、福島県の内堀知事と会談し、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と汚染水対策について、政権にとって最も重要な課題だとして全力で対応していく考えを示しました。
世耕経済産業大臣は19日、福島県を訪問し、就任後、初めて内堀知事と会談しました。
この中で内堀知事は、東京電力福島第一原発の廃炉や汚染水対策について「世界の英知を集めて国が前面に立って取り組んでもらいたい」と述べました。また「県内の原発はすべて廃炉にするのが県民の思いだ」と述べ、福島第二原発についても廃炉にすべきだという考えを示しました。
これに対して世耕大臣は「廃炉・汚染水対策は政権にとって最優先事項だ」と述べ、全力で対応する考えを強調するとともに、福島第二原発については「一義的には東京電力が判断することだが、福島県民の心情を察すると、ほかの原発と同列に扱うことはできない」と述べました。
これに先立って世耕大臣は、被災地の浪江町や楢葉町、それに富岡町を訪れ、それぞれ町長と会談しました。このうち今も全域に避難指示が出されている富岡町の宮本町長は、帰還困難区域を除いた地域で来年4月の避難指示解除を目指しているとして、住民が安心して帰還できるよう協力を求めたのに対し、政府の原子力災害対策本部で副本部長を務める世耕大臣は、「国として環境整備を全力で支援したい」と応じました。