モンゴルサッカー女子 松島で日本流吸収
サッカーのU−14(14歳以下)と、U−16(16歳以下)のモンゴル女子代表候補が、宮城県松島町の松島フットボールセンターで強化合宿をしている。2月にU−14女子代表監督に就任した元東北学院高サッカー部監督壱岐洋治さん(66)=仙台市出身=の指導の下、日本流のパス回しなどを貪欲に吸収している。
壱岐さんは日本サッカー協会のアジア貢献事業の一環で派遣された。モンゴル初の女子代表チームづくりを任され、合宿では12〜16歳の19人を指導している。来年のU−16のアジア選手権予選などへの出場を目指す。
壱岐さんによると、モンゴルの女子選手はボールを前線に大きく蹴りがちで、パスをつなぐ意識に乏しいという。「基本を身に付けるのが主眼。しっかりボールをつないで攻めることを教えている」と話す。
練習の合間にベガルタ仙台レディース・ジュニアユースや地元チームと練習試合をこなす。ほとんどの試合は大差で敗れたが、エンフ・マルガダさん(13)は「パス回しやプレーの速さを学んだ。モンゴルで仲間に伝えたい」と目を輝かす。
モンゴル・サッカー連盟の審判員4人も同行。15日はワールドカップ(W杯)の2010、14年大会で主審を務めた西村雄一氏から直接指導を受けた。
壱岐さんは「身体能力はあるので、後は組織的プレーをどう教えるかが大切になる」と今後に期待する。
合宿は12日に始まり、選手らは21日まで滞在する。
2016年08月19日金曜日