記事作成日:2016/08/19 09:52 │ 最終更新日:2016/08/19 09:52
フランス南東部のローヌ・アルプ地方に位置するグルノーブルは、アルプス山脈の麓の町。小高い丘の足元をイゼール川が流れ、その南側に赤茶色の屋根瓦が連なる旧市街が広がる町です。
この町並みを見下ろすように丘の上に聳えているのが、町一番の見所「バスティーユ城塞」!球形のゴンドラで頂上へ上ると、冬季オリンピックの記録映画「白い恋人たち」の舞台となったグルノーブルと周りを囲む峰々の眺めが一望のもとです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るフランス南東部、スイス・イタリアと国境を接するローヌ・アルプ地方にあり、雄大なアルプスの山並みが魅力の山岳都市グルノーブル(Grenoble)。冬季オリンピックの開催地であり、記録映画「白い恋人たち」で、その風光明媚な風景に魅了された人も多いことと思います。
この町を見下ろす町一番の見所「バスティーユ城塞」があるのは、イゼール川の背後に控える丘の上。丘の上までは、川を隔てた対岸のヴィル公園そばにある麓駅から、4連のシャボン玉のような可愛いゴンドラが運び上げてくれます。1934年に開通し、初の都市型ロープウェイとして歴史を誇っています。現在の球状になったのは1976年で、当初は8人乗りの5連だったのですが、現在は6人乗りで4連となっています。
ゴンドラ内からは、足元にイゼール川が流れ、高度を上げるたびに、赤茶色の町並みと取り囲むアルプスの山々が姿を見せてくれ、ワクワクドキドキ!まるでシャボン玉に乗っての空中散歩です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るシャボン玉のようなゴンドラで到着するのは、城塞の展望台がある建物の隣にある頂上駅。最初の城塞計画は、フランソワ一世の16世紀のことですが、その時は実現には至りませんでした。今日見られる城塞の姿が実現されたのが19世紀。ドーフィネ州をサヴォイア公国から守るため、石灰質の岩からなる標高476メートルの頂上に、1823年から25年かけて建設されました。
頂上には山岳隊博物館、アートセンター、レストランがあり、裏手には地下の洞窟、グロット・ド・マンドランがあります。暗くて長いトンネルを抜けると、岩山に防衛用の穴がいくつかあいた広いスペースに出ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るゴンドラを下りて左手のテラスに出ると、写真のようなモニュメントが立っています。このモニュメントには、フランス・アルプスの地質学者3人の顔がレリーフとなって紹介されており、下の説明版には彼らの功績が彫り込まれています。右側のテラスには周辺の地質を構成している岩石や地殻構成についての説明版も設置されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る旗が翻る展望台の広いテラスからは360度のパノラマが楽しめます。
南西にヴェルコール山塊、北にシャルトルーズ、東にベルドン山脈と、四方どちらをみても見えるのは山、山、山。北東方面には、お天気が良く霞や雲がかかっていなければ、遠くにモンブランも見えています。足元には大きく湾曲しながら流れるイゼール川が横たわり、その川沿いに広がる町並みがまた見事!しばしこの素晴らしい眺めに浸ってくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバスティーユ城塞へは、ゴンドラに乗って上るだけでなく、イゼール川沿いのフランス門とサン・ローラン門から頂上まで歩いて上れるコースが用意されています。
どちらも高低差が300メートルあり、登りなら1時間近くの行程となります。フランス門からは植物園のようなギイ・パプ公園を通り、サン・ローラン門からならいきなり廃墟のような城塞の一部が残るレオン・モレ庭園を通り抜け、やがて山道に入ります。木々の間からは、市内や山並みを見渡せ、途中には城壁に射撃用の穴があったり、九十九折の石段が続いたり、薄暗いトンネルの急な階段や洞窟があったりと、城塞を探検する気分で満喫することができます。
また、トレイルも整備されていて、シャルトルーズの山へのトレッキングの入り口にもなっていますので、お時間と体力に余裕があればぜひ体験してみて下さい。
グルノーブルの眺望が楽しめるバスティーユ城塞へは、グルノーブルならではのシャボン玉のようなゴンドラで往復するのが、一番楽で、時間の足りない方にはお薦めです。しかし、時間と体力に余裕のある方には、歩いて行くコースをお薦めします。ご紹介したフランス門からとサン・ローラン門からの二つのコースを、フランス門から上り、帰りはサン・ローラン門へ下りてくる(反対の行程でもOK)と、両方からの眺望が楽しめ、変化もあってお薦めです。その途中で、考古学博物館となっているサン・ローラン教会や、ドーフィノワ博物館へお立ち寄りになるのもどうぞお忘れなく!どちらも無料で見学でき、内容も充実しています。
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