高知)元バンドマン、明徳を迫力応援 高校野球
2016年8月19日03時00分
選手権大会第12日の18日、明徳義塾は準々決勝で鳴門(徳島)と対戦した。迫力ある演奏で応援を盛り上げたのは、明徳義塾マーチングバンド部だ。部員が21人しかいないため、OBやその友人などが参加して演奏している。
合同練習はできないため、球場でぶっつけ本番の演奏をする。顧問の川内康弘教諭(34)は「何年も続けて参加してくれる人が多いので、同じ曲を使い回すようにするなど、工夫しています」と話す。
中でも、トランペットで1オクターブ上の高音を響かせて注目を集める人がいる。本間寛人さん(35)。実はインディーズバンド「riddim saunter」のトランペット奏者だった。
バンドが2011年に解散した後、大学の後輩である川内教諭に誘われて、応援に加わった。毎年、明徳義塾の試合があるたびに、静岡県浜松市の自宅から新幹線で駆けつける。ネットでも「明徳義塾にすごいトランペッターがいる」と話題になっている。
「屋外で、数万人の観客の前で演奏できるのがたまらない」と話す。バンド時代、野外フェスで数千人の前で演奏したが、「大観衆の盛り上がりが違う。祭りみたいなかんじです」。
応援も盛り上がり、明徳義塾は鳴門を制した。「準決勝も参加します。勝ち上がるたびに来てしまいますね」。甲子園応援のとりこになっている。(森岡みづほ)