宇宙パーキング。
計画が予定どおり進めば、来年の後半には国際宇宙ステーション(ISS)にアメリカの宇宙飛行士を送りとどけるのは、SpaceXとBoeingの仕事になります。「ISSまで乗せてくれ」なんて、まるで民間の宇宙タクシーですね。そのためのISS専用駐車スペースが、今まさに作られようとしています。
本日19日、国際ドッキング接続器(IDA)を取り付けるため、6時間半の船外活動が予定されています。つけられるのは、予定されている2台のドッキング接続器の1台目。
完成すれば、Boeingの「CST-100 Starliners」とSpaceXの「Crew Dragonカプセル」が、ISSに横付けするための駐車スペースとなります。担当するのは、Kate Rubins宇宙飛行士とJeff Williams宇宙飛行士のふたり。アシスタントとしてロボットアーム「Canadarm2」が、Dragonカプセルから接続器を取り出す役目を担います。
船外活動は、詳細まで計算、計画されており、今日の活動内容もNASAが動画で解説しています。
現状、アメリカの宇宙飛行士がISSまで行くには、ロシアの船に乗せてもらうしかありません。が、2012年始動の、宇宙でのアメリカの自主性をテーマにしたNASAの民間クループログラムによって、NASAから30億ドルほどの資金を得て、SpaceXとBoeingがシステムを開発。低高度地球軌道またはISSまで、宇宙飛行士を送り届けるために奮闘しています。2017年のスタートを予定。今日の船外活動は、そのためのISS駐車スペース作り。
船を持っている、チャーター機がある、ヘリポートがあるってのもかっこいいけど、その最高到達点は「宇宙に駐車場持ってる」かもしれませんね。
国際ドッキング接続器の取り付けの様子は、YouTubeのNASAアカウントでライブ配信されます。日本時間で午後9時05分から。充実のフライデーナイト!
image: NASA Johnson YouTube via NASA Blogs
source: NASA Blogs
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(そうこ)