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 札幌市の円山動物園のアムールトラのオス「タツオ」が18日、19歳4カ月で死んだ。国内で飼育されている最高齢のオスだった。

 名古屋市の東山動物園生まれ。99年に円山動物園に迎えられ、2004年にはドイツ・ベルリンの動物園から花嫁として「アイ」を迎えたが、子宝には恵まれなかった。今月6日ごろから食欲がなくなり、16日に牛レバーを少量食べたのが最後の食事になった。

 飼育展示課の箕岡健輔係長は「人なつっこい性格で、オスにしては穏やかな顔つきだった。タツオを見て心が和んだ来園者は多かったと思う。まさに究極の癒やし系の男子でした」と振り返った。

 アムールトラはロシアや中国に生息し、絶滅危惧種に指定されている。園によると、国内では62頭が飼育されており、メスの最高齢は旭山動物園(旭川市)にいるという。