外壁塗装に関するお役立ち情報を配信してまいります

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外界に常に晒される外壁や屋根に、なんらかの不具合があると、雨水が家の内部に浸水してしまう事があります。
雨水が浸水すると、構造材の腐食や雨漏りが生じ、大切な家の耐久性を下げる原因となってしまいます。
恐ろしい雨水を外壁や屋根に浸水させないために、押さえておくべき3箇所のチェックポイントについて解説します。

■透湿防水シートのはたらき

サイディング系の外壁材では、「通気工法」による施工が標準となっています。
通気工法とは、外壁材と家の構造部分の間に「通気胴縁」と「透湿防水シート」を貼り、外壁の中の空気の通り道を確保する物です。
この時に使われる「透湿防水シート」は、家の中に溜まった湿気を屋外に排出する素材でありながら、外からの浸水を防ぐ防水性も備えています。
ですので、もし外壁に生じた隙間から雨水が浸水しても、この透湿防水シートによって構造部分への浸水を防ぐ事ができます。

□透湿防水シートが機能しないケース
まれに、透湿防水シートを貼り付ける時、適切な間隔で止め打ちが行われていなかったために、シートの隙間から雨水が浸水してしまう事があります。
こうなってしまうと、シートが備えている高い防水性能も、十分に発揮されません。
なるべく透湿防水シートの施工に立ち合い、シートの間隔が適切に取られているかチェックしておかなくてはなりません。

■サイディング系外壁の浸水にご用心

雨水による被害で最も多いのは、サイディング系外壁の目地からの浸水です。
通常、サイディング同士の継ぎ目はシーリング材によって塞がれますが、紫外線による劣化や、地震や強風の振動によってシーリング材にひび割れが起こると、そこから雨水が外壁材の内側に浸水してしまう事があります。
シーリング材の点検は、最低でも5年に1度は行った方が良いと言われています。

また、表面の塗膜が効力を失ったサイディング系の外壁は、雨水を非常に吸収しやすい状態になっています。
サイディング系の外壁材が雨水を吸水すると、反りが生じ、本来カバーすべき外壁の表面を覆いきれなくなり、構造材に雨水が浸水する原因を作ってしまいます。
シーリング材を点検する際に、サイディング外壁に再塗装が必要かどうかも、合わせて確認してもらうと良いでしょう。

■屋根からの雨水の原因

外壁よりも直に雨水が当たる屋根は、浸水の確立が非常に高い箇所です。
そのため、スレート材や瓦などの屋根材の下には、通常は防水シート(ルーフィング)が敷かれます。
しかし、シートが熱や経年劣化で裂けてしまうと、そこから雨水の浸水が起こる事があります。
使われている防水シートの耐用年数や保証期間は、必ず把握しておきましょう。
また、屋根材自体の劣化や破損も、屋根からの雨水の浸水を許してしまう事があります。
特に、瓦屋根は強い突風で吹き飛んだり欠けたりするため、浸水の恐れが高い屋根材です。また、その他の屋根材も、塗膜が劣化して雨水に直接晒されると、屋根材や金具の腐食が進み、その下の防水シートに雨水が直接当たって、シートを劣化させてしまいます。

塗料や建材の耐用年数を把握すると共に、無理のない外壁と屋根の点検スケジュールをしっかり組んでおきましょう。

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