吉田沙保里を倒したアメリカ選手のヘレン・マルーリスが「12歳の時にアテネ五輪で吉田沙保里選手を見て、レスリングをやめさせようとする両親を説得し続けることができた」という話がシェアされまくって感動をよんでいる。
が、このソースはどこにも見つからない。海外サイトのエピソードにも全く載っていない。確認できるのは、マルーリスが「兄の影響で7歳のときにレスリングを始めたこと」、「親がずっと支えてくれたこと」だ。マルーリスは24歳なので、7歳のときというのは吉田が世界チャンピオンになるはるか前のこと。
この感動話は@tuscanblue2015による創作だろう。この手のソースを示さない話は大体デマだと思っていい。
こんな話を創作してデマを流したり、この手のデマを喜んで信じ拡散してしまう行為は、吉田沙保里、そして日本が負けたことをなるべく美談にすることで自分たちの自尊心を保とうとする哀れな心理が表出しているからだ。
世の中、自信のない人間が本当に多いモノだ。裏を返せば、自信のない人間の自尊心をくすぐるデマをつくればビジネスに活かせるってことだ。
ちなみにマルーリスが試合後に「吉田と戦えて光栄」と言ったのは事実。「12歳の時にアテネ五輪で吉田沙保里選手を見て〜」というのがデマってことね。
あとさっき確認したらデマ発信元の@tuscanblue2015は俺が指摘したあとに当該ツイートを削除していた。