レスリング登坂、土性の「金」生んだ「真心コメダ」で朝からパワー!店長“貢献”喜ぶ

2016年8月19日4時58分  スポーツ報知
  • ドリンクを注文するとトーストとゆで卵がついてくるコメダの「モーニング」と看板スイーツ「シロノワール」
  • 登坂、土性らレスリング女子日本代表メンバーが通う「コメダ珈琲店 大府名高山店」

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子で金メダルに輝いた48キロ級の登坂絵莉(22)=東新住建=と69キロ級の土性沙羅(21)=至学館大=には、パワーの源としている朝食メニューがある。練習拠点の至学館大(愛知県大府市)近くにあるコーヒーチェーン店「コメダ珈琲店 大府名高山店」に常連として通う2人は、名古屋独特の喫茶文化である「モーニング」を必ず注文。朝からしっかり食べる習慣が頑強な肉体を作り上げた。

 ドリンクを頼むと、無料でトーストとゆで卵がついてくる―。名古屋特有の喫茶文化「モーニング」。登坂と土性は、朝からガッツリ食べる食習慣によって金メダルボディーを作り上げていったようだ。

 世界の頂点を極めた2人がそれぞれ大学入学時から常連として通っている「コメダ珈琲店 大府名高山店」は、レスリング女子日本代表チームが練習拠点としている至学館大から徒歩で3分ほどの距離にある。

 朝練を終えた選手から順々に自転車で訪れるのは午前8時半頃。登坂と土性だけでなく、吉田沙保里(33)ら他のリオ五輪代表メンバーも足しげく通う喫茶店だ。あまりに日常的風景として定着してしまったため、今では他の客が選手たちの存在に驚くこともないという。

 登坂は「たっぷりアイスミルクコーヒー」を、土性は「アイスココア」を主に注文。トーストとゆで卵がセットになったモーニングを必ずオーダーするだけでなく、「サラダバゲット」「コメダグラタン」「カツサンド」などの一品料理まで頼む。さらに、デニッシュパンにソフトクリームをのせたコメダの代表的スイーツメニュー「シロノワール」でシメることもあるというボリューミーな朝食だ。

 いつも1時間ほど店にいて、和気あいあいトークを展開。時には栄和人監督(56)や選手の両親らも加わり話に花を咲かせる。同店の秋枝清香(さやか)店長(43)は「本当にいつも楽しそうで、先輩後輩もなく仲がいいのが伝わってくるんです。みなさん、本当に低姿勢で飾らない。『ありがとうございますっ』って言っていただけると本当にうれしいんです」と語る。登坂と土性はリオ入り直前の今月上旬まで店に姿を見せ、カキ氷も完食したという。

 18日早朝、常連客2人が逆転で金メダルを奪取する瞬間を目撃した秋枝店長は「いつもニコニコしているお二人が、凜々(りり)しい顔で戦っている姿に感動しました。コメダのメニューも、髪の毛1本分でも体に含まれているのかなと想像すると、うれしくなりました」。リオから戻れば、登坂も土性も4年後の東京を目指すことになる。「モーニング」を注文し、ガッツリ食べる朝が再び始まる。(北野 新太)

 ◆コメダ珈琲店(こめだこーひーてん) 1968年に名古屋市で創業。「コメダ」は創業者の実家が米穀店「コメ屋の太郎」を営んでいたことに由来する。創業時から、コーヒーを注文するとトーストとゆで卵が無料でつくサービス「モーニング」は始まった。2003年、横浜市で関東1号店がオープンし、現在は全国で約700店を展開。16年、運営会社コメダホールディングスが東証1部市場に上場し、中国にも進出した。

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