仏教を土台にして、ためない方法を紹介された本
著者:名取芳彦(ほうげん)さんは住職なので、仏教の話を織り交ぜながら、モノや、心の中のモヤモヤなどをためない方法を紹介されています。
欲しい・足りないと集めすぎると、大切な物が埋もれる
今思えば、私が、ミニマム生活をする前は、いつも満足感を感じることがなかったです。
部屋にはたくさんモノがひしめいているのに、いつも何か足りない。
あれだけ欲しいと思って買ったモノも、時間が経つと飽きてしまう。
欲しくて欲しくて購入したモノへの情熱は何処へやら、さらにもっと違うモノが欲しいという気持ちが加速する一方。
それが、ミニマムな生活になっていくにつれて、心の満足感ができる生活へと変化していきました。
それは、自分にとってすごく大切な物が見えてきたからかもしれません。
シンプルな生き方は無駄がない
シンプルな生き方をしている人を見ていると、きちんとしている人が多いのがわかります。物を乱雑に置いておかないし、何がどこにあるのかを知っているので動きにも無駄がなく、自分がいつ、どこで、何をすべきなのかを心得ています。
モノに関しては、シンプルになりました。
私はまだまだきちんとした人間ではないですが、ブログを読んだり、新しく出会った人と実際にやり取りをさせてもらうと、自分の考えをしっかりと持って生活されているなぁといつも思います。
私も、何をすべきなのかを考えて生活していきたいと思うようになりました。
自分を嫌うな
仏教ではまず、「まだ」と自分が至らないことを自覚するのがスタート。「そんな自分をなんとかしたい」と向上しようとするのが修行です。
自分がまだまだなことを認めるのは、人と比べて劣っている自分を卑下することではありません。
今の自分が理想とする姿にまだまだ至っていないという意味です。
その自覚がスタートですから、自覚できる自分を嫌いになる必要はありません。「気がついているだけよしとしよう」と自分をほめていいのです。
子供の頃から、順番をつけられて、ずっと人と比較されて育ってきました。
なので、「自分にはあの人のように、あれもこれもできない」と、どんどん気分が滅入っていきがちな性格でした。
ですが、自分が理想とする姿を描きながら、自分のできることから始めて行く。
私の場合は、苦手だったそうじができるようになり、片付けもできるまでになりましたたが。まだまだできていない部分もたくさんあります。
できないからと言って卑下するのではなく、そこに気がついた自分をほめてあげてもいいんだと、この文を読んで気持ちが楽になりました。
さいごに
現在の私は、少ないモノで生活するようになり、最近ではモノも家族(大袈裟ですが)みたいな気持ちになってきました。
そのおかげか、何か買い物に行っても、自分に縁あるモノかもしれないと思うと、以前より手に取るモノも丁寧に扱えるようになった気がします。
モノも心の中も、ためすぎないって大事だなとこの本を読んで感じました。
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