AGA(男性型脱毛症)治療の費用は?治療法4種の相場

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0.はじめに

いわゆる男性型脱毛症(AGA)に悩んでいて「AGA治療にはどんな方法があるんだろう」「治療費はいくらくらいするんだろう」と考えたことはありませんか?ここではAGAの原因や治療方法、治療費用について詳しくお話していきます。これ読むことでAGAについて理解し、自分に合った治療法に不安なく取り組んでいただけることで、友人や女性と積極的にコミュニケーションがとれるようになり楽しい時間を過ごせるでしょう。

1.AGAの原因や治療法とは

1-1.AGA(男性型脱毛症)とは

AGA(Androgenetic Alopecia)は「男性型脱毛症」とも呼ばれ、成人男性に多くみられる脱毛症です。日本では、1000万人以上の方が抜け毛や薄毛で悩んでおり、そのほとんどがAGAといわれています(※1)。頭頂部や生え際から薄くなっていくことが多く、側頭部や後頭部に症状が見られることはほとんどないのがAGAの特徴です。AGAは男性だけではなく女性の方でも起こりますが、女性の場合は男性のように局部的に脱毛することはほとんどなく、全体的に薄毛になっていくのが特徴です。また、一般的にAGAは30~50代の中年男性にみられる症状ですが、最近では20代の若者のAGAも増えてきています(※2)。youtsu_01

AGAは進行性の病気ですが、その進行はとてもゆっくりです。そのため、気づいたときにはAGAが進行していたということがよく起こりえます。気づかずに放置していると、いつの間にか薄毛になっているということもあります。ですが1度AGAが発症しても、「もう髪の毛が生えてこなくなる」というわけではないので安心して下さい。AGAは、生えなくなる病気でも、抜けやすくなる病気でもなく、髪の毛が正常に成長しなくなる病気なのです。健康な人の髪の毛は、ある期間が経つと自然に脱毛し、また新たな髪の毛が生えてくるという成長サイクルを繰り返しています。新しい髪の毛が生えてくるとき、通常は成長期というものがあり、時間をかけて太く長い髪の毛が作られます。AGAの病気は、加齢によるものではないため、幅広い世代の男性にみられる男性特有の病気です。一般に「若ハゲ」と呼ばれるものもAGAに含まれます。しかし、AGAになると髪の毛の成長が始まってすぐの、うぶ毛の段階で髪の毛が脱毛の準備を始めてしまいます。頭皮から髪の毛は生えてきますが、細く短い髪の毛のうちに抜けてしまうので、AGAの症状が現れている部分はほとんど髪の毛があるようには見えません。

※1出典:MSD AGA-news
※2出典:PRESIDENT Online

1-2.AGAの原因とは

AGAの原因の代表的なものが男性ホルモンです。5αリダクターゼという酵素と、男性ホルモンの1つである「テストステロン」が結びつくと、脱毛を促進する作用のDHT(ジヒドロテストステロン)に変化します、DHLが増えると発毛を促す細胞の細胞分裂が止まってしまい、新しい髪を作る作業(ヘアサイクル)が上手く機能しません。近年の研究ではこのDHTの血中濃度が高いと、その分AGAが進行することが明らかになっています。また、AGAの原因を大きく占めるものは両親などからの遺伝です。なんと、約8割が遺伝の影響だと言われていて、特に若年性脱毛症の場合は、その要素が深く関係していると言われています。父親もしくは母親が薄毛傾向にあるホルモンを持っていると、体質が子供や孫に受け継がれることがあります。あくまで「AGAになりやすい体質」なので、必ず薄毛になるとは限りません。youtsu_01

その次のAGAの原因として日々の生活習慣やストレスも影響しているといわれています。肉中心の生活・野菜不足などの栄養バランスが偏った食事が続くと、頭皮から過剰に皮脂が出たり、血液の流れが滞ってしまい、髪に十分な栄養を届けることが出来なくなります。同じくお酒やタバコも、髪の栄養不足を招く要因なので、なるべく控えましょう。ストレスは仕事による疲れや休息が不十分な時に溜まりやすくなります。ストレスの負荷がかかったままだと筋肉は収縮し、毛細血管が圧迫されて、血液循環が悪くなる一方です。髪を育てる細胞の働きを低下させるだけでなく、体調にも大きく影響してきますので、自分に適したストレス解消法を見つけましょう。遺伝に関しては体質的なものなので、変えていくことは難しいですが、生活習慣やストレスなどについては自分で改善する方法はありますので注意したいです。

1-2 出典:MSD AGA-news

1-3.どんな治療方法があるのか

AGAの治療法は、大きく分けると2種類の治療法があります。治療薬を服用または塗布する方法と、成長因子を頭皮に直接注入したり、植毛したりするなどの施術方法があります。1つ目の治療法は、発毛や育毛を促す治療薬を服用、または外用薬を頭皮に塗布する方法。代表的な治療薬として処方されるのは、プロペシアという内服薬とミノキシジルという外用薬(塗るタイプの育毛剤)です。プロペシアというのは製品名で、プロペシアに含まれるフィナステリドという成分がAGAを引き起こす原因となるDHTのはたらきを抑制します。ミノキシジルは頭皮の血行を良くし、毛母細胞に刺激を与えることにより発毛を促す効果があるのです。
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2つ目は、施術を伴う方法です。AGA治療薬や、髪の成長を促す「成長因子」と呼ばれる栄養分を頭皮に直接注入し、発毛や育毛を促す「メソセラピー療法」や「HARG療法」は、新しいAGA治療法として注目を浴びている手法です。そして後頭部など、まだ髪の毛がある部分から毛根ごと皮膚を採取し、毛根のない部分に移植する「自毛植毛」という方法もあります。植毛では人工毛を植毛した場合、皮膚トラブルを引き起こやすいという欠点がありましたが、自毛植毛の場合は自分の細胞を移植するので、皮膚トラブルはほとんどないのが特徴です。

2.治療法と相場

2-1.なぜ病院で費用が違うのか


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AGA(男性型脱毛症)の治療は、厚生労働省が定めた医療保険の適応される病気に含まれていません。そのために、健康保険証が使えないのです(公的健康保険がきかない)。AGAの治療は自由診療の扱いとなり、レーシックやインプラント、ED治療と同様に、実費での負担となっています。また、頭髪専門病院は一般の病院とは治療内容も異なっている為、治療費も変わってきます。AGA治療薬なども健康保険の給付対象になりませんので、治療薬を用いたAGAの治療費全体が保険給付の対象になりません。したがって、治療薬費用はもちろんのこと、 AGA治療薬を適切に服用いただくための診察、調剤、服薬指導などにかかる費用も含め、治療費用を患者が負担することになります。なお、保険給付の対象にならない医療の場合、薬剤費を含む各種費用の料金は医療機関・調剤薬局ごとに設定されます。

2-2.飲み薬の相場

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まず一般によく使われる飲み薬がフィナステリドを有効成分とするプロぺシアという薬になります。プロぺシアの相場は約1ヵ月分(28錠)で7,000円~10,000円ぐらいになり、主にAGA治療というとプロぺシアで治療をすることが一番多いです。また後発医薬品であるジェネリックのエフぺシア、フィンペシア、フィンカー、フィナロ、フィナバルド等で治療を行えば、約2,000円以下で薬を購入することが可能です。

2-3.塗るタイプの育毛剤の相場

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塗る薬として主に使われるのはミノキシジルという成分が入っているものを頭部に塗布することで毛細血管がアップして細胞を活性化する働きがあります。一般的に有名な塗り薬が【リアップ】と【ロゲイン】です。リアップの費用は1ヵ月60mlで約7,000~8,000円なのに対しロゲインは同じ60mlで付属のスポイドを使わないといけないので少々面倒ですが2,500円程度で購入できます。

2-4.植毛の相場

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クリニックによっても値段は変動しますが、だいたい一本当たりの植毛費用が300円~1,000円ぐらいですので単純に1,000本を植毛した場合300,000円~1,000,000円ぐらいになってきます。もし植毛の範囲が広い人は3,000本数が一般的ですので最大で1,500,000円もかかる場合があります。

2-5.発毛の相場


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注射にはミノキシジル、フィナステリド、アミノ酸、プラセンタなど発毛に有効な成分を混ぜ合わせて直接頭皮に注入します。ほとんど痛みがないのと発毛に有効な成分を直接注入しているのでほとんどの確率で吸収して発毛します。相場は1回30000円~40000円程度です。発毛注射の中でも2006年よりアメリカから輸入したHARG治療というものはアレルギーや傷跡、年齢や性別、また体質や髪の毛の状態によって起こる様々な副作用の問題を解決したとして話題になっています。約70,000円~90,000円ぐらいで結構かかりますが効果は非常に高いです。

3.治療を行っている病院、病院選び

3-1.一般病院(皮膚科、内科)


一般病院の皮膚科や内科であってもAGA治療を行っているところはあります。治療内容としては主にプロペシアやミノキシジルの処方となるでしょう。皮膚科や内科であっても大事なのはAGAに対しての実績や知識、医療設備が整えられている病院であるという点です。AGAに関して詳しいかどうかを、行く前に電話で確認してみたり、過去にAGA治療の実績や、経歴があるかを確かめておくとスムーズに話を進められます。普及こそ進んでいますが、生涯治療と言われるほど難しい病気です。まだ専門ではないところが多いので、処方薬のみで終わってしまう場合も少なくありません。

メリット
・錠剤が決まっているので費用が安い
・病院に来院する間隔が長い

デメリット
・触診、頭部撮影検の検査がなく、自分の髪の毛に適した処方が把握できない時もある
・AGAの薬をたくさん置いていないため自分に適した治療ができない時もある
・効果判定が難しい(現状維持を目的としているため)

などがあります。双方にメリット、デメリットがありますが、薄毛の進行がそこまで進んでいない方であれば費用が安い一般病院でも問題ありませんし、自分に合った治療を必ずしたいという方がいれば専門病院が良いです。

3-2.専門病院(美容皮膚科)


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AGAを専門に扱っている美容クリニックや皮膚科であれば、AGA治療に関する知識や設備は整っていることが多いです。もちろん、事前に口コミや実績などは確認することをお勧めします。住んでいる地域にもよりけりですが、AGAに強いと評判の美容クリニックは必ずあるものです。長期的に通うことを考えると、あまり遠方になってしまうのも考えものです。実際に治療を行うとなった時、ネットなどで近辺にある美容クリニックに目星をつけておくと良いでしょう。専門クリニックであれば、プロペシアやミノキシジルなどのAGA治療薬に加えて、それぞれに必要な育毛剤や栄養剤も併用してくれます。またAGA治療は長期治療なので、定期的に通院することで経過を見ながら回復するように調整してくれるのが特徴です。反面、AGA治療に特化している分一般の病院よりも診察料などは高くなる傾向があります。

メリット
・検査、診察、効果判定など時間の経過とともに自分の発毛が把握できる
・AGA治療の処方が多数あるため自分に適した治療を行ってもらえる
・専門的にAGA治療をしているので安心して治療に臨める

デメリット
・費用が一般病院よりも高い
・通院が多い(週に1~2回)

3-3.病院選びはどのようにしたらいいのか


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AGA治療は一般病院でも専門クリニックでも治療を受けることが可能です。しかし、それぞれの特徴を理解したうえで、最適な病院選びをしなければなりません。半永久的に行う治療ですので、間違ったところを選んでしまうと時間が無駄になってしまい、その間にもAGAが進行してしまいます。一般病院の特徴は、基本的に専門クリニックに比べると費用が安く済むという点です。専門クリニックと比較すると診療代などを抑えることができます。反面、経過に応じた診療は行っていないことが多く、回復しているのかどうかが不明確です。

専門クリニックでは、診療代は一般病院よりも高くなりますが、長期的な治療を視野に入れたうえでヒアリングを行ってくれます。また専門クリニックでは一般病院にはないAGA専門の設備が整っており、より精密な治療を受けることが可能です。以上を踏まえた上で、専門クリニックにするのか、一般病院にするのかを選択することが大切になってきます。自分に最適な病院を選んでAGA克服を目指しましょう。

4.終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。いかがでしたか?AGAの原因や治療方法、治療費についてご理解していただけたと思います。自分にあった治療法で治療してもらい、積極的に友人や女性とコミュニケーションとり楽しい時間を過ごしていただければと思います。

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