防衛省 概算要求を過去最大の5.1兆円余に

防衛省 概算要求を過去最大の5.1兆円余に
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防衛省は、来年度・平成29年度予算案の概算要求について、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対応するため、地上配備型の迎撃ミサイルの能力を強化するための経費などを盛り込み、過去最大となる5兆1600億円余りとする方針を固めました。
防衛省は、来年度・平成29年度予算案の概算要求で、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることを受けて、地上配備型の迎撃ミサイルPAC3の対処能力を強化するための費用として、1050億円余りを盛り込むことにしています。
また、イージス艦に搭載するより能力の高い迎撃ミサイルを取得する費用や、北朝鮮によるミサイル発射の兆候を事前に把握することが難しくなっている中での迎撃態勢の強化に向けた研究費用なども盛り込む方針です。
さらに、中国が海洋進出を強めていることも念頭に、日本の周辺海域や離島の防衛を強化する必要があるとして、探知能力などを向上させた新型潜水艦の建造費や、沖縄県の宮古島に警備部隊を配置する費用なども計上することにしており、概算要求の総額を今年度予算より2.3%多く、過去最大となる5兆1600億円余りとする方針を固めました。