戦略爆撃機の全3機種、米がグアムに同時展開
【ワシントン=黒見周平】米太平洋軍は17日、米領グアムのアンダーセン空軍基地にB52、B1、B2の戦略爆撃機3機種全てを初めて同時展開し、南シナ海、北東アジア上空での作戦活動に参加させたと発表した。
3機種はこれまで同基地に個別に展開したことはあったが、同時にそろうことはなかった。アジア太平洋地域での空軍力を強化することで、核ミサイルの実戦配備を急ぐ北朝鮮や強引な海洋進出を行っている中国をけん制する狙いとみられる。
戦略爆撃機は航続距離が長く、核爆弾や巡航ミサイルなど大量の武器を搭載することができる。機体の防御能力も高く、米空軍の抑止力の要となっている。特にB2はレーダーに捉えられにくいステルス性能を持ち、敵地奥深くに侵入することが可能だ。