伊東和貴、高橋末菜
2016年8月19日03時37分
この連載の「上」では、男性を生きづらくさせているものを見た。「下」では、つらさから抜け出そうともがいた男性たちの姿を通じ、男女ともに生きやすい社会とは何か考えたい。
涙を積極的に流して「生きづらさ」から解放された人たちがいる。
午後6時、東京・上野のビルの一室に20~40代の男女約10人が集まった。前方のスクリーンに、家族との別れやペットの死を描いた動画が次々と流れる。眼鏡を取り目をこする人、ハンカチを取り出す人……。
イベントプランナー寺井広樹さん(36)主催の「涙活(るいかつ)」の一幕だ。涙を流してストレスを解消する人の中に、埼玉県の会社員並木繁さん(49)もいた。
「男は泣くな」。小さい頃から5歳上の兄に言われた。同級生が泣くと「家庭が甘い」と思った。「男が泣くのは恥ずかしい」
メーカーの営業マンになり、3…
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朝日新聞社会部
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