【全国総合聯合ニュース】南米初開催のリオデジャネイロ五輪で熱戦が続いているが、韓国ではこれまでの五輪ほど関心を集めていない。時差が大きい上、韓国代表選手は金メダルを期待されていた競技で次々敗退した。テレビで生中継を見ず、インターネットや朝のニュースで結果だけ確認する人も多いようだ。
◇時差のためテレビ観戦を断念
40代の男性会社員はリオ五輪の生中継番組を見るのをついにあきらめた。競技のほとんどが夜で、中継を見ると朝の出社がつらく、職場でも仕事の効率が下がるためだ。昼間の厳しい暑さも体にこたえる。何より韓国代表の成績に対する失望が大きい。「サッカーがもうちょっと頑張ってくれていれば」と残念がった。
30代の男性会社員は「やはり時差の影響が大きい」と話す。仕事に差し支えるため生中継を視聴できず、インターネットやモバイルで主な動画を見る程度だという。40代の男性は興味を引かれる選手が今大会はさほど多くないとしながら、「期待に及ばない結果も応援に熱が入らない理由ではないかと思う」とした。
忠清北道はアーチェリーやフェンシング、柔道、射撃など地元出身のメダル候補が多かったが、観戦会などはほとんど行われなかった。同道体育会の関係者は「国民の五輪ムードが盛り上がらず、選手団の成績もそれに従ったような感じだ」と懸念を示した。
光州も4年前のロンドン五輪のようなパブリックビューイングは見られなかった。
リオ五輪開幕前からジカ熱や治安問題、施設の不備などが指摘され、好感度が下がったという意見も多い。
◇不況で「五輪どころではない」
景気の悪化で社会全体に不安が広がっていることも、リオ五輪に対する関心の低さの要因に挙げられる。
特に若年失業が深刻で、若者は五輪に関心を持つ余裕がない。ある男子大学生は「就職に向け英語の点数を上げたりインターン経験を積んだりすることが優先で、五輪の競技を楽しむ余裕はない」と話す。
また、市民は五輪よりも連日の猛暑や電気料金を気にかける様子だ。
五輪の競技視聴率は1桁にとどまっている。