ピロクテテスの待ちぼうけ

9/12 新代田FEVER


・最初はLOSTAGE。随分前にディーパーズの対バンで観て以来。つってもたぶん人と喋っててちゃんと観てなかったと思うけど。激しいギターロックバンド。


zarame
・ゲンドウさん観るのはgendo death名義でシェルターでやったとき以来。あれは何年前だったか。見た目はあまり変わってないように見える。P.I.LのTシャツ着てた。
・演奏が始まるとすぐに、うお～ゲンドウさんだ～と感激してしまうゲンドウ印のサウンド。当然このバンドの曲は全く聴いたことがないし、cowpersともspiral chordともまた違うんだけど、どちらにも通じるゲンドウさん独自の音色。自然と体が揺れる。
・サウンド的にはその２バンドのときよりも幅が広がったような印象。後期spiral chordでレゲエとかダブっぽい曲があったと思うけど、ああいうテンポの曲もあった。ただどちらかというとspiral chordよりcowpersのほうが近いかな？という感じ。ともかくかっこよかった。
・spiral chordが初めて東京でやったときも何の予備知識もなく観て、それもすごくかっこよかったのをよく覚えてる。そのときは、うお～cowpersよりコアな感じで行くのか～って思ったんだけど、今回はcowpersもspiral chordも他にやったのも全部呑み込んで、また新たなものを吐き出してるって印象を受けた。
・ゲンドウさんMC。
「えー、７年前は…ごめんなさい。申し訳ないです。勝手に失踪して。えー…帰ってまいりました」
「…期待値が高すぎるなぁ」
「サボってる間にいろんなことがありましたけど、…死に絶えるまでやろうと思います」
・初見の人ばかりだと思うので、とメンバー紹介。ギターの方は元moonwalk、ベースの方は元Discharming man、ドラムの方はcowpersの最初のドラマーだそう。（moonwalkのことをポップパンク（PP)と呼んでたw）おれが知らないだけでみんな知られてる人なんだと思う。
・ゲンドウさんはあんまりMCする印象なかったんだけど、今日は普通に、にこやかに喋ってた。たぶんspiral chordを始めたときなんかは絶対にcowpersと比べられるというので気負いもあったと思うんだけど、いまは７年のブランクもあったわけだしもっと余裕があるようにも見えた。観てるこっちの方も７年も空いちゃったら、ただゲンドウさんがまたやってくれてるーって純粋に楽しく観れた。これからも楽しみです。かっこよかった。


・トイレ行って戻ってくるとそれまでパンパンだった会場の人が少なくなってた。やっぱゲンドウさん目当ての人多かったんだな～。
・最後はDischarming man。このバンド観るのも何年ぶりだろう？イースタンとナートと一緒にユニットでやったとき以来。そのときは、意外とポストロックな感じなんだな～って印象だったけど、それは今回も変わらず。おれはどうにもエビナって人のナルシストっぷりが苦手なんだけど、きれいな歌声だし、オケはかっこいいし、いいバンドだなって思った。


とにかくゲンドウさんがまた観れてうれしかった。かっこよかった。いいライブでした。
MCで、７年サボってる間にいろいろあったって言ってたあの言葉の裏には、なんとなく察することのできるものから、自分のようなただのファンには知る由もないことまでいろいろ含まれてたと思うし、また始めることにそれなりの覚悟もあるのだと思うけど、まあ楽しんでこれからもやっていってほしいな。
ライブを観ながら時折cowpersやspiral chordを観てたときの熱気が甦ってきたりもしたんだけど、昔を思い出すというよりそれは見覚えはあるんだけどまた新たに感じる熱気で、記憶がオーバーラップされながらもまた新たなものを発見するという、こういう体験ができるってのはありがたいことだ。今日は観れてよかった。