『成長するものだけが生き残る』の要約と感想

「成長するものだけが生き残る」は、科学者である上原春男さんが書いた本です。

不可能とされた海洋温度差発電を研究し、ついに「ウエハラサイクル」を開発!

その限界突破の中で、「成長の原理・原則」を見つけて行きます。


この成長の原理が、科学だけの範疇に収まらない訳ですね。

人や動物、組織や企業、果てはこの生態系のあらゆる生物にいたるまで、頭角を現し発展する者全てを観察した結果読み取れた事が。。。

「成長するものだけが生き残る」
「その成長のカギは心地よさ」



survive



そして、人や企業が、成長し発展し続けるために必要な原理は。。。

1,創造・忍耐の原理
2,成長限界の原理
3,並列進行の原理
4,条件適応の原理
5,分離・再結合の原理

っとこの辺は、各論で少し長くなってしまうので、かいつまんで結論を言うと。。。


人や企業は「成長するためにできている」から、成長したいという欲求が幸せをもたらす。

逆に、成長をやめると衰えたり、滅んだり、不幸な結果になる。

そして、この成長という限界突破を助ける起爆剤が「心地よさ」である。

要は、生態系というシステム自体が「心地よく成長を続ける」事を志向してデザインされているって事なんでしょうね?


筆者の上原さんは、この発見と原理・原則を使って、企業を立て直す経営コンサルタントのような仕事もこなして行きます。

実際に、「企業経営」と「心地良さ」と「成長」が、どんな風に絡むのかというと。。。

「お客さまが感じる心地よさ」と「働いている従業員が感じる心地よさ」の総和が、その「企業の売上や成長率」である!とか。

「頭が良くスキルはあるが、人の意見を聞かない人」と「スキルはないが、素直に人の意見に耳を傾ける人間」、「成長の速度」で考えれば「素直な人」を採用すべきだ!とか。

マーケティングや人事・採用など、経営のあらゆる局面で進む方向を考える時、「心地よく」と「成長を続ける」という2つのキーワードが指針になる訳ですね。


つまり、関わる者全てに「心地良さ」を振りまき、関わる者全てを「成長」させ続ける事が経営なんだよ!って事なんでしょうか?

って、そんな離れ業、出来ないですよね?(汗)

いつの日か、そんな涼やかな人間になれるよう、成長を続けたいと思います!(笑)


っと話が横にそれましたが、スゴイ事が書いてあるのに、それをサラリッとシンプルに、分かりやすい語り口でまとめてくれています。

傍らに置いて何度も読みたい、素晴らしい本の一冊でした!


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