リオデジャネイロオリンピック第13日の8月17日、女子レスリング3階級が行われ、日本勢は58キロ級の伊調馨(32)、48キロ級の登坂絵莉(22)、69キロ級の土性沙羅(21)の出場した3選手すべてが金メダルを獲得した。また、伊調は女子個人種目で五輪史上初の4連覇を達成した。日本の金メダル獲得数は10(ロンドン大会は7)となった。
日本時間8月18日早朝、リオオリンピックでレスリング女子日本代表が金メダルラッシュを見せた。日本時間19日に試合が行われる吉田沙保里選手の金メダル獲得とオリンピック4連覇も期待されている。そんな中でネットでは吉田沙保里選手の最強ともいえる伝説が次々とまとめられ、話題となっている。その吉田沙保里伝説の一つに中国と関係する内容があったので、中国での吉田沙保里選手は中国でどんな評価をされているのかとあわせて調べてみた。
話題となっている吉田沙保里伝説
伝説参考サイト①
▼吉田沙保里選手がどれだけ強いかよくわかる解説
吉田沙保里伝説作ったらもはやギャグ ・伊調馨は吉田に勝てず階級上げて五輪金メダル三連覇 ・小原日登美は吉田に勝てず階級を下げて五輪初出場金メダル ・吉田沙保里が世界の選手と戦って獲得したメダルは20枚。金20枚銀0枚銅0枚で五輪3連覇+世界選手権9連覇
伝説参考サイト②
▼最強伝説は全て面白いのが中でもこの名言がインパクト大!
吉田沙保里さんの名言で
「カワイイ外国人選手と戦うときは集中力が上がりますね。「何でこんなにカワイイんだ」って。すぐに倒したくなります。燃えてきますね。「ブン投げてやる」って」「私は女に生まれて良かった。男に生まれてきたらきっと試合で人を殺してる」
伝説の中で中国と関係する部分
▼中国で吉田沙保里選手の呼ばれているあだ名
吉田沙保里の中国でのあだ名が「絶望」って聞いて爆笑してる
▼出典となったツイート
吉田沙保里の中国でのあだ名が「絶望」って聞いて爆笑してる
— わさびあいす (@I_scream07) 2016年8月18日
吉田沙保里選手の中国での知名度と評価
中国で「絶望」というあだ名はどのように使われているのか調べてみた
中国で絶望と言われているとのことなので、早速中国の最大手検索サイト「百度」で調べてみた。
色々と検索してみたが、残念ながら中国のネットでは「吉田沙保里のあだ名が「絶望」」という記述は全くみつからなかった。 私の検索方法が悪いのだろう。また日本のGoogleでも8月16日以前には「吉田沙保里のあだ名が「絶望」」という記述が全く出てこないので、なぜか手がかりがつかめなかった。
▼8月16日以前の時間指定をして検索した結果
このあだ名に関しては、今度中国の友人に確認してみようと思う。「絶望」のかわりに、「鉄娘子」と書かれた記述はいくつか見られた。これはイギリスの故サッチャー元首相と同じあだ名で「鉄の女」と言う意味だ。
中国での吉田選手の知名度
中国での吉田沙保里選手の知名度を調べるため、吉田沙保里という単語を単独で調べた。すると百度での検索ヒット数は3万8千件だった。中国のオリンピック代表選手の名前を何人か検索してみたが出てくるヒット数は平均500万件ほど、知名度の高い福原愛選手のヒット数は2320万件だったので、それらに比べると、検索結果が3万8千件ということは日本でいうと地下アイドル並みの知名度に近く、中国では吉田沙保里選手のことを知っている人はほとんどいないのが現状だと言える。また、吉田沙保里という言葉が入ったニュース記事も、この1か月間で1件しか出されていない。せっかく吉田沙保里選手は中国で「絶望」というあだ名で呼ばれているということなので、今は中国のネットではこの「絶望」というあだ名は全く使われていないのかもしれないが、今回4連覇を達成すればこのあだ名も中国のネットで使われるようになるかもしれない。
ということで中国では知名度が全くないので、当然ながら中国では評価も全くされていないというのが現状であった。
いずれにしても今夜、オリンピック4連覇に向けて頑張ってほしいと願うばかりだ。(了)
【記事・翻訳:高晋】
Via/Pic:baidu