焼き付き防止から“癒し”や“セキュリティ”目的へ
存在知らない人も… 「スクリーンセーバー」もう不要!?
2016.08.16 TUE
会社では「ただいま離席中」など、テキストメッセージを表示させる人も多かった 大手掲示板・2ちゃんねるで、“スクリーンセーバー不要論”について意見が交わされた。不要だという声のほか、懐かしむ声なども投稿されていたが、確かに最近、スクリーンセーバーを設定しているパソコンはあまり見かけない気がする。
スクリーンセーバーとは、長時間パソコンを操作しなかった場合に画面に表示されるアニメーションなどのこと。もともとは、ブラウン管のディスプレイで発生しがちだった、同じ画像を長時間表示していると画面にその跡が残ってしまう「焼きつき」現象を防ぐためのもの。しかし液晶画面が主流になり、技術の改良で「焼きつき」はほとんど起こらなくなった。
そのため、美しい風景やお気に入りのキャラクターを設定して“癒やし”やエンターテインメントを求める人、離席中のメッセージなどに活用する人、離席時に作業中の画面を保護するセキュリティ目的で利用する人など、徐々にスクリーンセーバーの役割が変化しているようだ。ただし、今では放っておくと“スリープモード”になり、スリープ解除の際にはパスワードを設定できるPCも多いことから、セキュリティ対策としても衰退しているのは確か。
Twitterにはこれまでにも、
「もうスクリーンセーバーって何のためにあるのか」
「もはやスクリーンセーバーが表示されるだけでレトロを感じる」
「僕より1個か2個下の世代になると、話題振ると『スクリーンセーバーって何?』って真顔で返されるのが辛い」
など、今となってはスクリーンセーバーの存在意義がわからないというユーザーや、そもそもスクリーンセーバーを知らない若者がいることを報告するユーザーの声が多数見受けられる。また、このほど2ちゃんねるで不要論が言及されたことを受けて、
「物理的なセービングという目的はもはや不要になったしなぁ.セキリュティ面でのセービングとしては有用だけども」
「まぁ確かに、画面の電源落ちる仕様にすれば要らんかなとパソコン修理屋ですら思う
m9( ; ゜Д゜)つ<クソいらねぇwwwwwwwwwwwwwww」
「消費電力増えるし液晶の電源落とせばいいだけだから実際要らないゾ」
と、“不要”を唱えるユーザーの声がTwitterでも投稿された。
とはいえ、まだまだパソコンに標準搭載されているスクリーンセーバー。果たして今、設定している人は、どのくらいいるのだろうか。
(花賀 太)