金曜ドラマ「アルジャーノンに花束を」|TBSテレビ【キャスト】
白鳥 咲人 - 山下智久 28歳だが、知能は6歳児並みの知的障がい者。ある手術で。
望月遥香 - 栗山千明 脳生理科学研究センターの研究員。
柳川隆一 - 窪田正孝 花の配送センターの従業員。
檜山康介 - 工藤阿須加 小久保一茂 - 菊池風磨
河口梨央 - 谷村美月 小出舞 - 大政絢
杉野史郎 - 河相我聞 白鳥久人 - いしだ壱成
白鳥窓花 - 草刈民代 咲人の母親。
河口玲二 - 中原丈雄 大手製薬会社「興帝メディカル産業」社長。
竹部順一郎 - 萩原聖人 下町にある花の配送センターの社長。
蜂須賀大吾 - 石丸幹二 「脳生理科学研究センター」のチームリーダー
【スタッフ】
原作 - ダニエル・キイス / 小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』(ハヤカワ文庫)
脚本監修 - 野島伸司
脚本 - 池田奈津子
音楽 - 千住明
主題歌 - ベット・ミドラー「ローズ」
演出 - 吉田健、酒井聖博、松田礼人
編成・プロデューサー - 韓哲
プロデューサー - 佐藤敦司
製作 - ドリマックス、TBS
【視聴率】
01 4/10【11.5】無垢な夢、愛友情がもたらす奇跡
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
02 4/17【*7.9】対等な友情、親友のために溢れでる涙
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
03 4/24【*8.8】 超知能への手術!世界一好きな人の為
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:酒井聖博
04 5/01【*9.4】手術失敗!?あなたの為に起きて…奇跡
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 /演出:松田礼人
05 5/08【10.8】輝く世界の果てに待つ愛奪われたキス
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
06 5/15【*7.4】孤独が天才を連れてくる…蓋された心
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:酒井聖博
07 5/21【*6.7】
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
08 5/28【*7.8】
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
09 6/05【*7.8】
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:酒井聖博
10 6/12【*7.2】
脚本監修:野島伸司 / 脚本:池田奈津子 / 演出:吉田健
08
研究センターを解雇された遥香(栗山千明)を追うように、蜂須賀(石丸幹二)の元から出て行った咲人(山下智久)。身寄りのない咲人は、「たくさん心配させてしまった」と言い、遥香も自身の気持ちを素直に伝え、お互いの心を通わせる。 その頃、ALGでは梨央(谷村美月)の病気が治せないことを知り、ショックを受けている河口(中原丈雄)の元へ杉野(河相我聞)が現れる。研究チームが長い歳月をかけて開発したALGの最終生成方法を、たった2週間で突き詰めた咲人に、梨央の治療法を見つけてもらうという杉野。一方、研究センターで小久保(菊池風磨)が、アルジャーノンの異変に気付く。アルジャーノンの身に何が起こっているのか…
【感想】
アルジャーノンの異変が知らせる咲人の危機。アルジャーノンの未来は、咲人の未来でもあるのか?蜂須賀は咲人に詫びるが、彼はこの運命を受け入れて、蜂須賀に感謝さえした。夢を見ることもできた、愛する人ができたこと、愛されるということも知ることができたことを。そして、彼は蜂須賀に今の現象を怖くないのかと聞かれても、自分の心が穏やかなのは、見える幻覚が父であるからだ!と答えた。今の咲人の見える世界は、けして死のイメージと直結はしていないことが、彼に自らの運命に冷静に対処しているのかもしれない。彼は、愛することを知り、愛されることを知ったことで、真意強い人間になたと信じたい。残された時間は少ないということは、はっきりしたが、それを乗り越え、ALGを確かなものにするように、未来に賭ける姿は、眩しく輝いてさえ見える。不思議なアルジャーノンとの出会いから、はじまったこの物語は、科学者に翻弄された悲しき青年の運命を描いたドラマではなく、過酷な運命に立ち向かう人間ドラマなのかもしれない。それと同時に、梨央の命は消えていこうとしているが、友情と愛情の中で、彼女は立ち上がることはできるのか?
私に残された時間がわからない…なかで、咲人は、どう生き、どう行動するのか?来週も期待しながら見て行きたい。
09
アルジャーノンにALGの副作用が認められることを蜂須賀(石丸幹二)から聞かされた咲人(山下智久)は、研究所へと戻っていた。ある部屋で、学会のときに映写した手術前の自分の姿を観ていた咲人…と、そこへ遥香(栗山千明)が咲人を探してやってきた。
研究室へ向かうと、蜂須賀から今後の対策が説明される。それは、咲人と蜂須賀で議論を重ねた結果、ある仮説を立て、それに基づき退行作用を防ぐために、ALGを強化改良する事だった。その仮説を聞いた小久保(菊池風磨)と遥香は咲人の事を心配するが、「私に残された時間がわからない」という咲人の言葉を受け、蜂須賀は早速作業に取りかかるよう指示した。一体、その仮説とは!?
【感想】
「時間がない」
自らの時間をどう使うのか?残された僅かな時間をどう使うか?その咲人につきつけられた究極の問いに、彼は人のために使うことを決断した。それは何故なのか?元の戻るのかもしれない不安と恐怖の中に、過去の自分に対する安堵感も持ったのではないか?と仮説を立ててみるが、彼の心の中など、誰にもわからない。望月遥香は、それを何とか食い止めようとするのだが、咲人がもし元に戻ったとしても、遥香に受け入れてもらえるのではないかという根拠なき思いもあったのかも知れない。あるいは、彼のその先が見えていたからかも!と、物語を見ながら、考えを巡らせる。これでいいのかわからないけど、咲人が選んだ道は、自らのためではない。それは、竹部順一郎が語った父の生き方からなのかもしれない。彼は咲人に微笑みながら、声なき声で、それでいいといったのかもしれない。単純ではない、多くの人の思いを受け止めながら、彼はひとりの人間としての生き方に答えをだしていこうとしている。小久保とそのままの姿でアルジャーノンを葬った思いを抱きながら、自らの残心された時間をくいなく生きる姿を見て行きたい。
10
咲人(山下智久)は、梨央(谷村美月)を助けるために、杉野(河相我聞)らとチームを結成。それを知った柳川(窪田正孝)と檜山(工藤阿須加)は希望を持つ。しかし、咲人を助けたい一心の遥香(栗山千明)は、一刻も早く対処法を見つけてほしいと蜂須賀(石丸幹二)に懇願する。その後日、河口(中原丈雄)が、蜂須賀の事を刑事告訴すると伝える。梨央の病気の特効薬を開発するという名目で、効果を望めない研究のために莫大な資金を流用したとして、詐欺罪が成立するという。しかし、咲人が梨央の事を救えた時は、研究チームが開発したALGが梨央を救ったと考え、告訴を取り下げてもいいと告げる。そんな時、咲人は竹部の元を訪れていた…
【感想】
河口が、娘を助けてくれた咲人に渡した小切手を、咲人は鼻紙にしてまった。最後は、仲間たちと暮らせるやさしい世界を取り戻したのは、劇的ではないが、いい最終回だったのかもしない。咲人にとって、幸せなことは、本来の自分を取り戻し、気の合う人々と楽しい生活を実現することができた時、あのALGがかけた魔法から解かれる時だったのかなとも思えた。その魔法にかけられた咲人の使命は、梨央と言う眠れる姫を覚ますことだった。アルジャーノンはその使命をまっとうすることしかできない生命しか与えられなかったのは、残念だが、咲人には柳川と檜山という仲間を与えられた。できればアルジャーノンも普通の生活しかできない平凡なマウスになっていればベストだったのかもしれない。遥香とはわかれる生活になったが、彼が過ごす日々に、彼女という存在は大きく、そして、必要不可欠になる優しい日々は必要になるだろうと思えた最終回だったかもしれない。多くの人を巻き込みながら、多くの人に真実の愛の姿を見せ、先との平凡な日々が続くとなると、彼の存在は、本当に素晴らしいものであったと思えた。
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08
研究センターを解雇された遥香(栗山千明)を追うように、蜂須賀(石丸幹二)の元から出て行った咲人(山下智久)。身寄りのない咲人は、「たくさん心配させてしまった」と言い、遥香も自身の気持ちを素直に伝え、お互いの心を通わせる。 その頃、ALGでは梨央(谷村美月)の病気が治せないことを知り、ショックを受けている河口(中原丈雄)の元へ杉野(河相我聞)が現れる。研究チームが長い歳月をかけて開発したALGの最終生成方法を、たった2週間で突き詰めた咲人に、梨央の治療法を見つけてもらうという杉野。一方、研究センターで小久保(菊池風磨)が、アルジャーノンの異変に気付く。アルジャーノンの身に何が起こっているのか…
【感想】
アルジャーノンの異変が知らせる咲人の危機。アルジャーノンの未来は、咲人の未来でもあるのか?蜂須賀は咲人に詫びるが、彼はこの運命を受け入れて、蜂須賀に感謝さえした。夢を見ることもできた、愛する人ができたこと、愛されるということも知ることができたことを。そして、彼は蜂須賀に今の現象を怖くないのかと聞かれても、自分の心が穏やかなのは、見える幻覚が父であるからだ!と答えた。今の咲人の見える世界は、けして死のイメージと直結はしていないことが、彼に自らの運命に冷静に対処しているのかもしれない。彼は、愛することを知り、愛されることを知ったことで、真意強い人間になたと信じたい。残された時間は少ないということは、はっきりしたが、それを乗り越え、ALGを確かなものにするように、未来に賭ける姿は、眩しく輝いてさえ見える。不思議なアルジャーノンとの出会いから、はじまったこの物語は、科学者に翻弄された悲しき青年の運命を描いたドラマではなく、過酷な運命に立ち向かう人間ドラマなのかもしれない。それと同時に、梨央の命は消えていこうとしているが、友情と愛情の中で、彼女は立ち上がることはできるのか?
私に残された時間がわからない…なかで、咲人は、どう生き、どう行動するのか?来週も期待しながら見て行きたい。
09
アルジャーノンにALGの副作用が認められることを蜂須賀(石丸幹二)から聞かされた咲人(山下智久)は、研究所へと戻っていた。ある部屋で、学会のときに映写した手術前の自分の姿を観ていた咲人…と、そこへ遥香(栗山千明)が咲人を探してやってきた。
研究室へ向かうと、蜂須賀から今後の対策が説明される。それは、咲人と蜂須賀で議論を重ねた結果、ある仮説を立て、それに基づき退行作用を防ぐために、ALGを強化改良する事だった。その仮説を聞いた小久保(菊池風磨)と遥香は咲人の事を心配するが、「私に残された時間がわからない」という咲人の言葉を受け、蜂須賀は早速作業に取りかかるよう指示した。一体、その仮説とは!?
【感想】
「時間がない」
自らの時間をどう使うのか?残された僅かな時間をどう使うか?その咲人につきつけられた究極の問いに、彼は人のために使うことを決断した。それは何故なのか?元の戻るのかもしれない不安と恐怖の中に、過去の自分に対する安堵感も持ったのではないか?と仮説を立ててみるが、彼の心の中など、誰にもわからない。望月遥香は、それを何とか食い止めようとするのだが、咲人がもし元に戻ったとしても、遥香に受け入れてもらえるのではないかという根拠なき思いもあったのかも知れない。あるいは、彼のその先が見えていたからかも!と、物語を見ながら、考えを巡らせる。これでいいのかわからないけど、咲人が選んだ道は、自らのためではない。それは、竹部順一郎が語った父の生き方からなのかもしれない。彼は咲人に微笑みながら、声なき声で、それでいいといったのかもしれない。単純ではない、多くの人の思いを受け止めながら、彼はひとりの人間としての生き方に答えをだしていこうとしている。小久保とそのままの姿でアルジャーノンを葬った思いを抱きながら、自らの残心された時間をくいなく生きる姿を見て行きたい。
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咲人(山下智久)は、梨央(谷村美月)を助けるために、杉野(河相我聞)らとチームを結成。それを知った柳川(窪田正孝)と檜山(工藤阿須加)は希望を持つ。しかし、咲人を助けたい一心の遥香(栗山千明)は、一刻も早く対処法を見つけてほしいと蜂須賀(石丸幹二)に懇願する。その後日、河口(中原丈雄)が、蜂須賀の事を刑事告訴すると伝える。梨央の病気の特効薬を開発するという名目で、効果を望めない研究のために莫大な資金を流用したとして、詐欺罪が成立するという。しかし、咲人が梨央の事を救えた時は、研究チームが開発したALGが梨央を救ったと考え、告訴を取り下げてもいいと告げる。そんな時、咲人は竹部の元を訪れていた…
【感想】
河口が、娘を助けてくれた咲人に渡した小切手を、咲人は鼻紙にしてまった。最後は、仲間たちと暮らせるやさしい世界を取り戻したのは、劇的ではないが、いい最終回だったのかもしない。咲人にとって、幸せなことは、本来の自分を取り戻し、気の合う人々と楽しい生活を実現することができた時、あのALGがかけた魔法から解かれる時だったのかなとも思えた。その魔法にかけられた咲人の使命は、梨央と言う眠れる姫を覚ますことだった。アルジャーノンはその使命をまっとうすることしかできない生命しか与えられなかったのは、残念だが、咲人には柳川と檜山という仲間を与えられた。できればアルジャーノンも普通の生活しかできない平凡なマウスになっていればベストだったのかもしれない。遥香とはわかれる生活になったが、彼が過ごす日々に、彼女という存在は大きく、そして、必要不可欠になる優しい日々は必要になるだろうと思えた最終回だったかもしれない。多くの人を巻き込みながら、多くの人に真実の愛の姿を見せ、先との平凡な日々が続くとなると、彼の存在は、本当に素晴らしいものであったと思えた。
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2015/06/15 15:12 :Category:
【山下智久】
コメント(11)
時間がテーマで残された時間がとても切なく、そしてきれいで…
柳川君と咲人のシーンは胸にきました。
本当にラストに向けてどうなるのか見逃せないです!