トランプ氏に慣例の機密情報説明 情報漏えいの懸念も

トランプ氏に慣例の機密情報説明 情報漏えいの懸念も
アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ候補は慣例に基づき、大統領になる準備の一環として、情報機関から安全保障に関する機密情報の説明を受けましたが、数々の失言を繰り返してきたトランプ氏が機密情報を漏えいするおそれがあるとして、懸念する声も上がっています。
アメリカの大統領選挙では党の候補者が大統領になる準備の一環として、情報機関から外交や安全保障に関する多くの機密情報について、説明を受けることが60年以上前からの慣例となっています。
共和党のトランプ氏も17日、地元ニューヨークにあるFBI=連邦捜査局の施設を訪れ、情報機関の担当者から初めての説明を受けました。しかし、これまで数々の失言を繰り返してきたトランプ氏が受け取った機密情報を選挙戦の公の場などで漏えいしかねないという懸念も上がっています。
オバマ大統領は今月4日に行った記者会見で、「候補者には大統領にふさわしい、ふるまいが求められる。受け取った機密情報は漏らしてはならない」と、くぎを刺したほか、与党、民主党の議員からは「トランプ氏に機密情報を提供するのは望ましくない」として、説明を取りやめるよう求める声も上がっています。