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「尖閣は中国の領土」主張の杜撰 古い欧州の航路説明本もとに喧伝…専門家「解釈ねじ曲げ」
中国政府が開設した尖閣諸島(沖縄県石垣市)に関するサイトで、取り上げた資料の解釈に多くの誤りがあると、日本の専門家から指摘の声が上がっている。領有権の根拠とする文献資料を掲載するが、18~19世紀に発行された欧州の単なる航海情報誌を取り上げるなど、杜撰(ずさん)な点が目立つ。専門家は「資料の解釈をねじ曲げてでも、国際世論に訴えようとするプロパガンダ(政治宣伝活動)サイトだ」と批判する。(九州総局 奥原慎平)
“笑えるレベル”だか、世界を信じさす恐れ…日英仏独そしてアラビア語に翻訳
サイト「釣魚島(尖閣諸島の中国名)-中国固有の領土」は昨年12月30日、中国国家海洋局が開設した。
「歴史事実と国際的法理を踏みにじる(日本の)行為を打ち負かす自信と能力がある」など過激な文句とともに、中国側の主張を裏付けるとする古地図や文献、国内外の論文リストを掲載する。
だが、日本の尖閣研究家は、このサイトで紹介された2冊の欧州の本に着目する。19世紀に英国で発刊された「経緯度表」(Jパーディ著)と、18世紀にポルトガルで発刊された「航海術教本」(Mピメンテル著)だ。どちらも航海士育成などの目的で、東アジアの航路について説明した書物だとみられる。
「経緯度表」には、島名が羅列された一覧表があり、「台湾」の直後に尖閣諸島と思われる島の名前が並ぶ。中国側は、釣魚島は台湾の一部であり台湾とともに中国に属する、と主張する。日清戦争後の下関条約(1895年)で台湾を日本に割譲したが、昭和27年の条約失効により、台湾と、その一部である釣魚島の領有権も中国側に戻ったという理屈だ。
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