手の指、魚の胸びれから進化か…シカゴ大で新説
2016年08月18日 13時20分 読売新聞
手の指や手首が、魚の胸びれから進化した可能性が高いという新説を、米シカゴ大の中村哲也研究員らの研究チームが発表した。
英科学誌ネイチャーに18日、掲載される。人間など陸上動物の指がどのように進化したのかを解き明かす糸口になるという。
哺乳類の指や手首の細胞をつくる遺伝子「hox13」は、魚にもあるが、どのような役割を果たしているのか不明だった。
研究チームは、ゼブラフィッシュという魚でhox13の働きを詳しく調べた結果、胸びれの骨の形成に関わっていることが分かった。魚の卵の遺伝子を操作して、hox13が働かないようにすると、胸びれのない魚が生まれた。
東北大の田村宏治教授(発生学)は「魚類から陸上の四足動物に進化する時、ひれの主な骨格を一度失い、新たに指の骨を持つようになったと、従来は考えられてきた。指のルーツを考える上で重要な成果だ」と話す。